幼児教育っていつから始める?無理なくわが子の能力を伸ばすには?

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未就学児を育てていると、「幼児教育」という言葉を耳にする機会が増えるでしょう。わが子にも受けさせたほうが良いのか気になる親も多いかもしれません。必要だと感じても、適切なスタートの時期が分からずに悩んでいるケースも見受けられます。そこで今回は、幼児教育を始めるタイミングを解説し、注意点や具体的な方法なども紹介します。

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1.そもそも「幼児教育」とは?何を目的とするもの?

幼児教育は、単純に学力を高めるために実施するものではありません。成長して自立していく過程で必要な「生きる力」を養うものであり、個性を伸ばすことなども目的に含まれています。幼い頃に実施する教育という点において、早期教育と同一視されることもありますが、両者は別物なので気を付けましょう。早期教育は、あくまでも学力や技術の習得という結果を求めて、読み書きや英語などの学習を重点的に行うものです。
現代社会は変化にあふれており、先行きの見えない状況となっています。そこで重視されるのは、将来を見据えて行動できる論理的思考力や発想力です。幼児期はそのような才能のベースを育める時期であり、幼児教育によって能力開発に早くから着手する親が増えました。なお、権威のある機関なども、将来必要な能力やそれを身につける重要性について提言を出しています。たとえば、国際経済を協議する国際機関であるOECD(経済協力開発機構) はその代表的なものです。一般的に、反省や予測を通じて学習する能力は成長に必要であり、OECDは「OECD教育2030」において、これを将来生き延びるうえでの大切な要素として挙げています。

2.幼児教育はいつから始める?

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幼児教育の目的だけでなく、実施の時期について正しく理解しておくことも大事です。目的を達成するには何歳から始めるのがベストなのでしょうか。ここでは幼児教育を開始する年齢について解説します。

2-1.「3歳が良い」と言われている理由

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3歳が、幼児教育を始めるうえで適切な年齢といわれています。その背景にあるのは、人間の能力が伸びるスピードは一定ではなく、年齢によって大きな違いがあることです。特に右脳記憶に関しては、早い段階で鍛えておくことが重要であり、そうすれば長期記憶が得意になることを期待できます。この能力は生活や勉強、ビジネスなど様々な面で役に立ちますが、大人になってから強化するのは容易ではありません。右脳記憶の活動は子どものほうが活発で、3歳になるともうピークを迎えてしまうからです。言い換えると、3歳までに幼児教育をスタートすれば、右脳記憶が最も敏感な時期に発達を促す刺激を多く与えられます。

2-2.「もう遅い」と思わなくてOK!年齢に合わせた教育を

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幼児教育を始める年齢として3歳が良いと聞くと、子どもがすでに4~6歳の場合は不安になる人もいるでしょう。しかし、実際には手遅れではなく、その年齢からでも力はまだまだアップするので大丈夫です。4~6歳は小学校の入学を視野に入れて、さまざまな準備をしていく時期でもあります。たとえば、鉛筆の正しい持ち方を覚えることも大切ですし、小学校の授業を受けるために集中力も養わなければなりません。幼児教育によって学習を習慣にすると、入学後の勉強についていくための土台をつくれます。さらに、課題に対する思考の素地が育まれることで、勉強以外の多くの事柄に対応して吸収していくことも可能になるでしょう。

3.幼児教育のメリット

わが子に幼児教育を受けさせるなら、理由を明確にしておくことが重要です。また、メリットをしっかり把握して、それを意識することにより、わが子をサポートしやすくなるでしょう。ここでは、幼児教育を行う理由やメリットを整理していきます。

3-1.「生きる力」の基礎力がつく

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文部科学省は「生きる力」として、未来を生きていく子どもたちに必要な力を提示しています。幼児教育はまさにそれらを身につける絶好の機会であり、並行して複数の面で発達することを見込めるのです。具体的には、課題の解決能力や物事に対する主体性をしっかりと養えます。コミュニケーションを軸とする協調性や豊かな感受性なども重要であり、それらを無理なく伸ばせることも大きなメリットです。さらに、いわゆるIQや地頭と表現される本質的な賢さを良好な状態に導くことも期待できます。また、単なる学力の向上だけに留まらず、考察や記憶に関する能力を高められますし、それが自信につながることで自立の意識が芽生えるケースもあります。

3-2.忍耐力や集中力を養える

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幼児教育では、成功に向けて課題にチャレンジすることがあります。クリアまでの過程において、思考と精神の両面で粘り強さが鍛えられることもメリットに他なりません。その反復により、失敗してもあきらめず、成功を求めてがんばり続ける姿勢が身につくでしょう。小学校に入学すると、勉強や学校生活はスムーズにいかない場合もあります。そのようなケースでも、幼児教育で培った忍耐力や集中力は子どもの支えになってくれます。もちろん中学校や高校でも役に立ちますし、社会に出てからも活躍を持続するために必要です。また、簡単に投げ出さずに考えぬく素地を築いておくと、前述の「生きる力」をいっそう伸ばしやすくなります。

4.幼児教育に関する親の注意点

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親が幼児教育に対して正しい認識を持ってないと、子どもに悪い影響が出ることもあるので注意しましょう。特に大切なのは、子どもの興味や発達段階を十分に考慮しなければならない点です。それらを無視して詰め込もうとすれば、様々なリスクを招くことになりかねません。たとえば、つらい状況が続くことにより、学ぶことに対して苦手意識を持つケースもあるのです。長期的に知識を増やしていく行為に楽しさを見いだせず、物事に無関心になってしまう場合もあるので、親として慎重なスタンスが必要になります。
また、子どもを良い大学に進学させ、社会で大成させたいと思うのは自然なことです。しかし、幼児教育によって、それらが必ず実現すると考えるのは適切ではありません。なぜなら、幼児教育の素晴らしさは子どもが生きる力を身につけることであり、カリキュラムは必ずしも社会的な成功に焦点を当てたものではないからです。したがって、上記のような極端な思い込みをせずに、広い視野で子どもの幸せを願いながら取り組むことも重要といえます。

5.幼児教育を楽しく続けるポイント

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子どもに無理を強いることなく、楽しい気持ちで幼児教育を続けられるように工夫しましょう。ここでは、親として配慮が必要なポイントを具体的に紹介していきます。

5-1.子どもが興味を持って楽しめるものを選ぶ

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後述しますが、一口に幼児教育といっても豊富な種類があります。選択肢が多すぎて、どれを選ぶのが正解か悩んでしまう人もいるでしょう。そこで大事なのは、子どもの「やりたい」という気持ちを尊重することです。いくら親が幼児教育に熱心でも、肝心の子どもが乗り気でなければ期待どおりの効果は望めません。無理に学ばせる形にならないように、子どもの目線で検討していくことがポイントです。何に興味を持っているのか考え、できるだけ関連性のある内容を選ぶなどの配慮が求められます。楽しみながら取り組ませることが、幼児教育の効果を高める条件であることを理解しておきましょう。

5-2.子どもの様子に合わせる

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子どもの様子を観察することも重要です。大人よりも体力がないため、想像以上に疲れていることも珍しくありません。また、気持ちが変化しやすいので、習い事の教室に行くことをしぶるケースも見受けられます。そのような兆候があったら、無理やり連れていかないようにしましょう。回数を少なくしたり、しばらく休ませたりするなどの対処が望ましいです。また、通うことが嫌になる具体的な要因がないかチェックすることもポイントになります。教室に仲が悪い友達がいるケースなどもあるからです。もちろん単純に疲れているケースもあるため、休むことや教室の変更など、子どもにとって最良の解決策を判断しなければなりません。

5-3.幼児教育以外の体験も重視する

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幼児教育をスタートさせると、それだけで十分だと感じて安心する親もいます。しかし、「教育」とは幅広いものであり、幼児教育がすべてというわけではありません。子どもの日常生活には様々な体験があり、生きる世界を認知していくためにも、それらは大事にしなければならない学びとなります。大人としては、友達と一緒に遊ぶことや自然の中を歩くことに、大きな意味があるとは思えないかもしれません。しかし、どれも子どもにとっては必要な教育であり、家庭での手伝いさえも成長の糧になるのです。子どもが興味を持つ対象を重視して、日々の体験を大事にしてあげましょう。

6.幼児教育は具体的に何をすればいい?

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いざ幼児教育を開始しようとしても、具体的な方法が分からないというケースも多いです。事前に、どのような種類があるのか把握しておくと参考になるでしょう。広義には、生活習慣を教えることや家庭でのしつけも幼児教育に含まれています。また、外で体を動かすことなども該当するため、とりあえず始めるだけなら難しく考える必要はありません。その他の選択肢としては、親が学習の面倒をみるという方法もあります。市販の教材を購入したり通信教育を申し込んだりして、親が指導やサポートをするというスタンスです。

家庭外で行う方法としては、幼児教室を利用するという手段が挙げられます。読み書きなどの一般的な勉強だけでなく、スポーツや音楽、英語をはじめとして教室の種類は豊富です。専門家が講師となり、教材や機材がそろった環境で充実した指導を行ってくれます。

7.幼児教育には何を選ぶ?それぞれのメリット・デメリット

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幼児教育は、家庭で教えるパターンと家庭外に任せるパターンの2種類に大きく分けられます。教育方針が定まっていないと、どちらを選択したら良いのか迷ってしまうかもしれません。各パターンのメリットとデメリットを挙げるので押さえておきましょう。

7-1.通信教育を利用した家庭での幼児教育

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通信教育の教材などを利用して親が家庭で教えるメリットは自由度が高いことです。たとえば、曜日に関する縛りがありませんし、通う必要がなく場所の制約を受けることもありません。また、教材だけの出費で済むことも大きなメリットといえます。高額な教材も存在しますが、一般的な教材を使って教える場合はとても経済的です。一方、デメリットとしては、親の時間がとられやすい点が挙げられます。ですから、共働きの家庭では続けていくのが困難なケースもあるでしょう。さらに、親としか接しないこともデメリットであり、他の人とコミュニケーションをとる機会を別に設けなければなりません。

7-2.幼児教室などを利用した家庭外での幼児教育

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教室に通う幼児養育のメリットは、家庭外で協調性や社会性を育めることです。同世代の友達ができるため、親など年上の人以外とのコミュニケーションも経験できます。講師は指導のプロであり、幼児の扱いにも長けているので、安心して任せられることもメリットです。親が幼児教育に時間をとられすぎる事態を避けられます。それに対してデメリットは、教室までの通学に手間が発生することです。交通機関を使う場合などは予想外の負担が生じかねないため、場所を考慮して選ぶこともポイントになります。また、子どもと教室の相性が悪いと通いたがらないリスクもあるので、体験授業などを利用して事前に見極めておくことも必要です。

8.生きる力と英語力の両方を鍛えられる「Kids Duo」

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忙しくて教えられない場合や、子どもの社会性を養いたい場合は、プロに幼児教育を任せたいと思うのではないでしょうか。そのような人のために、通学型の「Kids Duo」について特徴や魅力を紹介します。生きる力と英語コミュニケーション力の両方アップを目指せるので確認しておきましょう。

8-1.「Kids Duo」とは?

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「Kids Duo」は単なる英語学習教室ではありません。英語漬けの環境を基本とする学童保育であり、子どもはそこで音楽や工作に取り組んだり、仲間といろいろな外遊びを体験したりするのです。また、エリート教育を施して英語を堪能にする方針ではなく、社会性やコミュニケーション力を高めることに重点を置いています。そのため、生きる力をしっかり磨きたい場合にもうってつけです。幼児コースと小学生コースが用意されており、成長段階に合わせた教育を受けられることも特徴となっています。小学生コースはバス送迎もあるので、習い事の悩みの一つである送り迎えの問題も解消できます。

8-2.「Kids Duo」で得られるもの

英語を勉強と捉えていないことが、「Kids Duo」の大きなポイントです。様々なレクリエーションを英語漬けの状態で楽しむため、無理をしなくても英語力が自然にアップしていきます。さらに、外国人講師や同世代の友達と接することで、多くの要素を学べる点も魅力です。異文化について理解したり、社会性やコミュニケーション力を習得したりなど、多様な観点で成長を期待できます。また、小学校に進学してからも通い続けられる学童保育なので、共働きの家庭でも安心して長期的に利用できるでしょう。

幼児教育は無理なく楽しくが基本!

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わが子の能力を可能な限り伸ばしてあげたいという気持ちは、多くの親が持っているものです。だからといって、幼児教育で子どもに負担をかけすぎるのは良くありません。何に興味を持っているのか考慮し、楽しさを尊重して前向きに学べるように配慮することがポイントです。技能の習得も大事ですが、その過程で得られる可能性がある要素も重視して取り組んでいきましょう。

執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部