グローバル化に伴い、日本でも英語のニーズが高まっています。子どもに英語教育を始めたいけれど、何歳からどのように始めたらよいかわからない親御さんは多いのではないでしょうか。子どもの英語教育は早いうちに始めるほうがよく、具体的には2歳から始めることがおすすめです。この記事では、2歳から英語を学ぶメリットや適した教育方法について紹介します。
この記事の目次
1.英語力が求められる時代へ!
急速なグローバル化に伴い、それに比例して英語の必要性も高まっています。これからは仕事でも英語に触れる機会が増えていくほか、生きていくうえでの英語力も求められるようになっていくことが想定されます。教育分野でも新しい動きがあり、2020年より小学校で英語教育が必修化されることが文部科学省によって決定されました。
具体的には、それまで5、6年生が行っていた英語活動が3、4年生からの開始に引き下げられます。3、4年生では、「聞く」「話す」を通して、まずは英語に親しむことに主眼を置きます。3、4年生での英語活動は年35時間ほどで、週に1~2度程度、英語の活動が行われる見込みです。5、6年生になると、教科として年70時間を使ってより本格的な「書く」「読む」を行い、成績表もつけられます。
2-1.価値観が広がる
一生日本で暮らす場合、日本語さえ話せれば生活に支障はありません。しかし、世界からみれば日本はアジアの島国にしか過ぎず、基本的には同じような見た目の同じような文化の人たちが集まって暮らしています。不便はないかもしれませんが、狭い世界に閉じこもったままでは、おのずと価値観も凝り固まってしまうでしょう。
海外の価値観は日本とは大きく異なり、国ごとに独自の価値観があります。英語が使えれば、文化の異なるさまざまな人とのコミュニケーションが可能です。そして、それぞれの価値観の背景を知ることもできます。早いうちから多様な文化に接しておくことで、日本の価値観に固定化されず、世界を俯瞰して見られる視野の広い大人に成長することができるでしょう。
2-2.行動の幅が広がる
英語を話せるようになれば、海外の人とコミュニケーションを取ることに抵抗がなくなり、自分の意思で海外を自由に旅できるようになります。旅行先の空港やホテルでトラブルに見舞われたときにも助けを求められないといった不安もありません。英語は世界共通語ですので、どの国に行っても英語を話せるスタッフはいる可能性が高く、安心して計画を立てられます。英語でしか記載がない航空会社のサイトなども読めるようになるので、日本では販売されていないような格安チケットを手に入れることも可能です。
このように英語が話せれば、積極性も生まれ、情報収集力も高まるので、結果として行動の幅が広がります。行動の幅が広がれば、その分だけ豊かな人生を送れるでしょう。日本から出て、海外で暮らすという選択肢も生まれます。
2-3.学業の幅が広がる
英語力があれば、高校や大学での留学などもぐっと現実的になります。高校や大学での留学の場合、ある程度の英語力を応募条件に挙げている学校も少なくありません。高校生でも、現地校での授業が理解できる、寮生活においてほかの留学生たちとコミュニケーションが取れるなど、最低限の英語力が求められることが多いでしょう。
大学ともなると、より高度な内容の講義を理解しなくてはなりません。しかし、対応できるレベルの英語力が備わっていれば、英語で論文を書くこともでき、より専門的な分野の学びも可能です。たとえば、アメリカには、世界でもトップレベルの大学が多くあります。英語力を磨いてこのような大学に合格できれば、世界中から集まったハイレベルの学生たちと切磋琢磨しながら学ぶことができます。
2-4.職業の幅が広がる
英語を身につければ、英語力が必要になる仕事もこなせます。近年のグローバル化への対応として、社内言語を英語にするところもあるほか、海外に進出する日本企業も増えています。
英語力があれば、海外事業のメンバーに抜擢される、海外支社への出向が叶うなど、活躍を期待される場面も増えるでしょう。海外企業との交渉もスムーズにこなせれば、自分の働きによって企業に大きなビジネスチャンスをもたらすことができます。外資系企業や海外で実力を試すという選択肢も手に入れられます。
高い語学力を持つ人材はあらゆる業種においてニーズが高く、抜群の英語力を武器に、より条件のいい企業に転職することも可能です。
3.英語はどれくらいで身につく?
アメリカ人が英語と似たドイツ語などの異なる言語を身につけるよりも、日本人が英語を身につけるほうが、時間がかかるといわれています。なぜならば、日本語は英語とあまりにも違いが大きく、文法もまったく異なるためです。
アメリカ人の中には、480時間ほどでドイツ語を日常会話レベルまで話せる人もいるのに対し、日本人が英語を習得するのには2000~3000時間が必要だとされています。しかし、日本の学校教育では、英語の学習時間は小中高を合計しても1000時間にも届かないのが現状です。
つまり、日本人が英語をマスターするためには、小中高大学での授業とは別に、1500時間ほどの英語学習が必要となります。しかし、受験勉強をしたり仕事をこなしたりしながら、1500時間もの学習時間を捻出することは現実的ではありません。つまり、小学校での英語活動が始まる前に、英語学習をスタートしておくことが大切です。
4-1.定着しやすい
人間の脳の発達には臨界期があります。臨界期とは、人間の一生において脳の発達が最も盛んな時期のことで、生まれてから9~10歳頃までがこの時期にあたります。この臨界期が過ぎた後では、脳に日本語が定着してしまっているため、新しい言語を身につけることは難しく、学習効果が期待できません。
しかし、臨界期である幼少期に英語を学ぶことで、日本語を身につける過程と同時に英語を定着させることができます。また、幼少期から英語のリスニングを始めておくことできれいな発音も身につきやすくなります。英語を耳に慣らす時期が早ければ早いほど、ネイティブレベルの発音を習得できる可能性も高まるでしょう。
4-2.学ばされている感がない
まだ学習というものを意識しない幼少期のうちに英語に触れさせておくことにも意味があります。英語を学ぶことに抵抗がある人に多いのは、「勉強」としてやらされている感が強く、今ひとつやる気が出ないという状態です。たとえば、志望校に受かるため、仕事を遂行するためにやむを得なくという状況では、楽しんで英語を学ぶことは難しいでしょう。
しかし、幼少期の英語教育は、とにかく楽しむことに重きを置くため、脳が自然と楽しんで英語を受け入れます。結果として、勉強という形ではなく、日本語を自然と身につける感覚で英語能力を習得できるというわけです。親から学習を押し付けられる、必然性に迫られて学習を始めるという状況ではないため、子ども自身が英語を好きになってくれることも多いでしょう。子ども自身の英語への興味や主体性は、学習効果を高めるうえでは何よりも重要です。
5.子どものうちにどれくらい学ばせるべき?
英語力を身につけるうえでは、語彙力が不可欠です。目安としては、3000語を聞き取ることができれば、英語の9割は理解できるとされており、臨界期のうちに3000語をインプットすることを目標にするといいでしょう。英語圏であるアメリカやイギリスの子どもたちは、小学校入学前に約5000もの単語を記憶するといわれています。
まずは、家の中にあるような身近なものから英語で教えていくと、実物を見せながら学ばせることができます。英語の習得を目的に開発された知育玩具を使うのも手です。たとえば、絵本のイラストをペンでタッチするとネイティブの発音を聞くことができるようなオモチャを使えば、遊びながら英単語を学べます。
6.2歳の英語の教え方
幼児期は、「聞く」と「話す」の2つを集中的にトレーニングしてあげるのがポイントです。とにかく耳から英語を聞かせて英語の音に慣れさせることが大切です。赤ちゃんは、音を聞き分ける能力が非常に高いとされています。
英語のDVDやCD、YouTubeなどを使って英語の歌を流してあげることで、日本人が苦手とする「L」と「R」の音を聞き分けられるようになるなどの効果が期待できます。ある程度成長してきたら、一緒に歌ったり踊ったりするといいでしょう。歌ったり踊ったりすることが好きな子どもは多く、楽しみながら英語に触れることで、英語は楽しいものだという感覚を持ってもらえます。
個人差はありますが、2歳になるとある程度の理解能力も備わってきます。そのため、好きなキャラクターが登場する英語のアニメを見せてあげることも効果的です。幼児期の場合、英語で「読む」「書く」ことを急いで行う必要はありません。「読む」「書く」は、きちんと意味や文法が理解できる年齢に上がってから行うほうが効果的です。幼児期に無理に行ってしまうと、効果が薄いだけでなく、肝心の英語が嫌いになってしまう場合もあります。
7.プリスクールがおすすめ
幼児期の英語学習が効果的だということは理解できても、自分で教える自信がない、そのための時間が取れないという人もいることでしょう。その場合、プリスクールを利用してみてはいかがでしょうか。プリスクールが英語を学ぶ方法として適している理由について説明します。
7-1.プリスクールとは
プリスクールとは、未就学児を対象に英語で保育を行う施設のことです。欧米の「Preschool」は、一般的に3~5歳児が通う、幼稚園に上がる前の保育園を指します。しかし、日本国内では、保育園や幼稚園とひとくくりにされることのほうが多いでしょう。プリスクールの中には、0歳から受け入れるところもあり、対象年齢は幅広く設定されています。幼児期の英語教育のニーズが高まっている背景から、プリスクールの数は全国で300校を超えるなど、日々存在感が増しています。
7-2.幼稚園や英語教室との違いは?
プリスクールの一番のポイントは、園内での生活すべてが英語で行われることです。英語で生活し、英語で学ぶ保育園・幼稚園というイメージが近いでしょう。しかし、実際には自治体の認可を受けやすいかどうかで大きな違いがあります。「保育園・幼稚園」の場合、自治体に認可されている園のほうが多いのに対し、プリスクールは自治体からの認可を受けることが制度上の問題で難しく、ほとんどが無認可です。そのため、同じように子どもを預かる保育施設であることに変わりはないものの「保育園・幼稚園」としては扱われていません。
子ども向け英会話教室との違いは、英語の位置づけです。英語教室では、英語を使った会話術を学ぶことを目的にしているのに対し、プリスクールでの英会話は園児たちが快適に生活するためのコミュニケーションツールです。新しく何かを学ぶという感覚ではなく、英語ありきの生活を楽しんでいます。時間割式の英会話教室と比べると、必然的に英語への接触時間も長くなります。
7-3.プリスクールのメリット
園内では、基本的に英語だけで生活を送ります。園児たちにも英語を学んでいるという意識はなく、生活するのに必要なコミュニケーションツールとして、楽しみながら自然に習得できます。単に語学力が身につくだけでなく、学びの幅が広いのもプリスクールの魅力です。
学習や運動のカリキュラムのほか、しつけやマナー、集団行動のルールなど、卒園後にも役立つ学びが多くあります。さらに、先生がネイティブ、日本に駐在している外国人の子どもたちが通っているなど、プリスクール内の環境は国際的です。幼少期から外国人と触れ合うことで異文化への抵抗もなくなり、日本だけでなく海外の価値観や文化も知ることができます。
海外の相手から日本の文化や価値観がどう見られているのかを知ることも視野を広げる経験になるでしょう。異文化の相手に対するコミュニケーション能力や表現能力なども自然と習得でき、異文化への理解も深まることから、グローバルな感覚が養われます。
社会人として海外の相手と仕事をするときには、語学力に加えて、相手の文化や価値観を尊重できるグローバル感覚も非常に重要です。グローバル感覚は、すでに価値観が固まってしまった大人になってから身につけるのは難しいでしょう。
8.ネイティブ&バイリンガル講師の生きた英語を自然に学べるKidsDuo
2歳から英語教育を始めるメリットや適した学習方法をご理解いただけたでしょうか。英語は早くから学び始めるほうが定着しやすく、理解能力が高まってくる2歳から始めることで効果が期待できます。英語が使えれば、将来の選択肢も広がります。プリスクールのKidsDuoは、子どもにはプロの英語講師の指導を受けさせたい人や共働きで子どもを遅くまで預かってほしい人などに向いています。
KidsDuoでは、アートやクラフト、音楽、運動といった楽しいプログラムを多数用意し、知的好奇心を刺激しながら英語教育を行っています。ネイティブ講師とバイリンガル講師が常駐し、子どもたちは生きた自然な英語でコミュニケーションをはかりながら、必要なときは日本人講師のサポートが受けることもできるため安心です。小学生コースもあり卒園後は移行できますので、プリスクールで学んだことが無駄になりません。また、家庭の事情により延長保育も可能です。延長時間によっては追加料金が必要ですが、最長で20:30まで預けられるため、忙しい家庭でも安心して利用できるでしょう。Kids Duoで、さっそくお子さまに英語を学ばせてみてはいかがでしょうか。
執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部