学童保育ってそもそも何?英語で預かる学童保育「キッズデュオ」って何?

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夫婦共働きの家庭が増える中、子どもを預ける施設として学童保育の需要が高まっています。しかし、学童保育に対し、施設数の不足や、子どもの指導に携わる人員不足、指導の質などの問題を懸念する人も少なくありません。本記事では現在の学童保育が抱える問題点と、学童保育と同様に子どもを預かることができるキッズデュオについて説明します。

1.学童保育について

まず、学童保育とはどのようなものか、一般的な学童保育の役割や状況、そして、そこに生じている問題や懸念点について解説します。子どもの教育環境を考えるうえでの参考にしてください。

1-1.そもそも学童保育とは?

「学童保育」は、学校が終わった放課後から夕方の5時、6時程度まで子どもを預かってくれる施設で、正式な名称は「放課後児童育成事業」です。仕事などで保護者が子どもの養育が難しい状況において利用できる施設で、保育所と同じように厚生労働省の管轄となっています。地域によって、「児童クラブ」「放課後クラブ」「放課後児童クラブ」など別の名前で呼ばれることも多いです。厚生労働省の「平成30年(2018年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」によると、全国には25,328箇所の学童保育施設があり、通っている児童は123万人以上となっています。

地域によって学童保育の運用状況には差があり、学童保育に入ることができない子どもも多いです。待機児童数は、東京、埼玉、千葉、兵庫、愛知の5都県だけで全体の半数近くに上ります。地域によって物件や指導員の確保の難しさが異なることや、自治体の支援やルールの違いなどが地域差の主な原因です。

学童保育のための施設は、主に学校の空き教室や公民館などが利用されています。しかし、利用できる適当な施設がないために、一般の物件を借りて運営されているケースも少なくありません。放課後の子どもたちの安全を考えると、学校内が最も望ましいです。そのため、学外の施設までは指導員が送迎をするケースも多く見られています。

1-2.学童保育の需要は高まる一方

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女性の社会進出が進んだことや経済上の理由から、夫婦共働きを考える家庭も多くなっています。そのためには、子どもを安心して預けることができる学童保育は欠かせません。しかし、高いニーズがある一方で、さまざまな問題が出てきています。

何より大きな問題になっているのが、学童保育の定員には制限があることです。物件の広さや指導員の数を考慮して、受け入れ可能な定員が国や自治体によって定められています。そのため、学童に入りたくても入れない子どもも多いです。地域によって待機児童の割合に格差があり、ほとんど待機児童がいない地域もあれば、常に多くの待機児童を抱えている地域もあります。

学童保育を利用できなければ、放課後の子どもたちを家で養育するしかありません。特に就学前や低学年のうちは、親が一緒でなければ、火の元の管理や防犯などの面でも不安です。そのために両親も安心して働くことができず、就労機会や働き方を大きく制限されている状況も少なくありません。今、安心して子どもを預けられる場が強く求められています。

1-3.2015年からの新制度による人員不足問題

従来、学童保育を利用することができるのは小学校3年生まででしたが、2015年から始まった新制度により、小学校4年生以上の高学年も利用できるようになりました。子どもが大きくなれば管理は楽になりますが、対象児童は増え、さらに多くの場所が必要になります。また、その下にも多くの待機児童たちがいますので、新制度によって学童保育のための施設や人手は一層不足するようになりました。

また、2015年から「放課後児童支援員」の資格が設けられ、40人程度の児童に対し2人以上の指導員を置くこと、そのうち1名は有資格者の支援員を置くことが各施設に義務づけられました。これは教育や保育の質を高め、子どもたちにとって良い環境を作るためにはとても良いことです。しかし一方で、資格取得のためには教育・福祉関連の資格をすでに保有していることや、2年以上の児童福祉実務経験があることが要件となっています。これらの厳しい要件は、現場の人手不足を悪化させる原因になりました。

現状、放課後児童支援員は、専門性を要する仕事でありながらも非正規雇用の不安定な立場で働かざるを得ないことも多いです。また、多くの残業があり、人手不足から休みがとりにくい、専門性が給与に反映されないといった、待遇の悪さも指摘されています。こうした中で、放課後児童支援員のモチベーションの維持や、必要数の確保は今後の大きな課題であり、労働環境の改善が急務です。

1-4.品質低下が懸念。基準緩和の声も

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現在、「放課後児童支援員」資格は、教育・福祉関連の有資格者や、2年以上の児童福祉実務経験を有する人でなければ取得できません。この基準要件を地域の裁量で変更することで、現場の支援員を増やしたり、保育の質を高めたりすることが検討されています。各自治体がどのような判断をするかは、学童保育に大きな影響を与えるため、ニュースなどに注意しておくとよいでしょう。

国の基準である2年というのは、フルタイムで働く人を意識したもので、時間数でいえば2000時間程度を想定しています。しかし、現在の児童福祉施設では非常勤の立場で働く人が多く、2年働いてもこの2000時間を満たすのが難しい状況です。地域の裁量で児童福祉実務経験を2年間1,000時間に緩和することができれば、多くの有資格者を輩出し、現場の人員不足を補うことができます。また、逆に地域の裁量でより厳しい基準を設け、保育の質を高めるという考え方も可能です。こうした考えから、地域における裁量を大きくし、地域の保育事情に合わせた対応をとることが検討されています。

このような動きによって、自治体による学童保育の質や、利用しやすさにますます大きな差が出てくる可能性も否定できません。支援員資格の基準緩和は、支援員の数を増やすことに貢献する一方で、現場経験の不足した支援員の増加を促し、保育の質を低下させる可能性もあります。指導員の質と量を保つためにどのような制度が望ましいのか、今も議論が続いている状況です。

1-5.学童保育に入れない問題も

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学童保育に入れない子どもがまだまだ多いことも問題となっています。学童保育に入れない理由は、単純な定員だけの問題ではありません。学童保育の運営状況や、場所、時刻、利用料金などさまざまな理由があります。

現在、学童保育のうち、公立・公営の施設は全体の約3分の1程度です。民立・民営の施設が残りを占めますが、これらは民間企業がやっているとは限りません。社会福祉法人や保護者会などが必要性から自主的に設立・運営しているケースも多く、施設経営のノウハウや財源についての不安があります。

また、学童保育の設置場所もさまざまです。学校内にあるのが理想ですが、そういった施設は半分をやや上回るくらいしかありません。校外の施設は、距離や周辺環境にもよりますが、安全面への懸念から子どもを預けることに抵抗を感じる親も多くなっています。特に低学年の子の場合、送迎がないと心配になる親は多いのではないでしょうか。

学童保育を検討してみると、終了時刻について悩ましく感じることも少なくありません。多くの学童は夕方の6時半、7時までとなっていますが、夕方6時より前に終了する施設も全体の2割以上もあります。フルタイムで働きたいと思っていても、選べる学童保育が少ないために断念するケースも多いです。

利用料は、施設の利用料金は4000円から8000円が多く、実費でかかるおやつ代を合わせ、月に5000円から1万円ほどがボリュームゾーンとなっています。しかし、中には月の利用料金が5万円を超えるケースもあるなど、地域や施設による差が大きく、経済的な理由から入れないケースも少なくありません。

2.学童保育の代わりに習い事という選択肢も

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子どもを学童保育に預けるのが難しい状況がありますが、その代わりとして習い事を利用する家庭も多いです。習い事ならではのメリットや、おすすめの習い事について紹介します。

2-1.習い事のメリットとは

子どものときに習い事をしておくと、受けられるメリットが多いです。わざわざ高いお金をかけて習い事をさせることに抵抗を感じる人もいますが、子どもの頃に習い事をしていた子どもは将来、学力や学歴、収入が高くなる傾向があるという研究結果もあります。習い事を通し、子どもの性格や、向き・不向きをよく知るきっかけにもなりますので、まずは子どもの関心がどこにあるのかをよく探ってみるとよいでしょう。

習い事を幼児期から始めておくと、興味や好奇心が育つようになり、視野が広がります。幼児期は、さまざまなことに「なんで?」「どうして?」と興味を抱くものです。こうした時期に、教養や体験に触れることができると、多くのことを吸収できるようになります。

また、習い事を通して、子どもの将来を支える能力を育てることが可能です。前述の通り、就学前から教育を受けた子と受けなかった子とでは、将来さまざまな面で差が出ることが多くの研究により実証されています。専門的な知識や技術だけでなく、身につけた知的好奇心や学ぶ姿勢、社会性などのヒューマンスキルは一生使うことが可能です。

習い事を通し、集中力や精神力が養われる点も見逃せません。好きなものに夢中で取り組む中で、集中力や最後までやりとげる精神力が身についていきます。

2-2.おすすめの習い事とは

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子どものころの習い事は、先々まで役立つ特性が身につくものがおすすめです。実際、人気がある習い事は、技能以外にも身につけたものが将来まで役立ちます。

おすすめの習い事の第1位は「スイミング」です。「体が丈夫になる」という理由で始める人が多く、体の筋力はもちろん、心肺機能が高くなり、呼吸器系も強くなって健康な体作りができます。小学校では低学年の水泳の授業は水遊び程度で終わってしまいがちですが、スイミングなら幼いうちからでもしっかり泳ぎを身につけることが可能です。

第2位は「英語・英会話」で、小学校での英語の授業も必修化され、今後のグローバル社会で必要とされる国際感覚も身につけることができます。「英語に親しめるように」「英語に耳を慣らしたい」と考える親も多いです。幼いうちから取り組んでおくと、難しい聞き分けもできるようになり、英語を英語として考えたり話したりすることができるようになります。

そして、習い事の定番である「ピアノ」が第3位です。ピアノを習うのは女の子のイメージがあるかもしれませんが、最近は男の子も増えています。音感が身についたり、楽譜が読めるようになったりすることで将来的に歌や楽器などを趣味にする人も多いです。練習をコツコツ続けていくうちに忍耐力や集中力が身につき、コンクールの経験を通し所作も美しくなります。

3.英語で預かる学童保育、Kids Duo(キッズデュオ)とは

習い事の中でも人気の高い英語ですが、その英語を学童保育で学べるKids Duo(キッズデュオ)をご存じでしょうか。学童保育に加え、さらに英語を指導できるだけの講師が在籍し、さらにさまざまな魅力をもったサービスです。以下、キッズデュオの講師や魅力について簡単に紹介します。

3-1.Kids Duo(キッズデュオ)の採用基準と研修制度

キッズデュオでは質の高い保育を実現するため、子どもたちと接するスタッフたちに高いレベルを要求しています。キッズデュオでは基本的にすべての時間を英語だけで過ごすことになるため、スタッフにはそれが可能な英語力と、子どもたちを安全に楽しく導く指導力が必要です。そのため、正社員のスタッフには採用基準が高く設定されています。そして、さらに研修によって指導・保育技術の向上に努めているのが特徴です。

キッズデュオの採用基準では、日常会話レベルの英語力を要求しています。この日常会話レベルとは、いわば普段日本語で話す内容を英語で表現できるレベルです。これはTOEICでいえば800以上のスコアに相当するほど高い英語力を示します。日本語でできることがそのまま英語でできますので、さまざまなシーンにおける英語を教授することが可能です。

また、そういった高い能力を持つスタッフたちに、入社後のオリエンテーション研修やOJTによる研修などをしっかり行い、配属後も数カ月に1回、フォローアップのための研修を行います。徹底した研修によって、英語だけでなく、子どもたちへの接し方や保育環境の改善、保護者への接し方など現場で必要となるさまざまな技術を習得させているのが特徴です。

まだまだ学童保育の現場では、ここまでの採用基準や研修体制をもっているところはほとんどなく、専門性に見合った待遇を提供できているところは多くありません。優秀な人材を集め、育てる仕組みを持っているからこそ、キッズデュオでは質の高い保育を安定して供給することができます。

3-2.Kids Duo(キッズデュオ)の魅力

キッズデュオでは、教室で過ごす時間のすべてを英語で過ごします。スタッフとのやりとりはもちろん、子ども同士の会話も日本語を使わずに英語で行います。長い時間、英語のシャワーを浴びるようにして過ごすことが自然に英語を身につける秘訣です。家庭の事情により長く預かる子であれば、1日に最大で6時間もの時間を英語のみで過ごすことになります。1日の活動時間の3分の1以上を英語で過ごすことで、英語脳の発達を促し、ネイティブに近い感覚や発音を自然につかむことが可能です。

また、キッズデュオでは講師はネイティブとバイリンガルの複数のスタッフが担当します。各国語のネイティブスピーカーや、留学経験をもつバイリンガルスタッフが多数在籍しており、外国人スタッフのほとんどが日本語も話せるのでコミュニケーション上の不安もありません。

国際色豊かなスタッフたちとともに多彩なプログラムに取り組むことができるのもキッズデュオの魅力です。音楽や工作、外遊びやゲームといったプログラムも、国の数だけ種類があります。学童保育では同じ空間で同じ仲間と遊ぶ状況が続き、マンネリ化して子どもたちが退屈することも多いですが、キッズデュオなら世界各国から取り入れた豊富なプログラムで子どもたちに豊かで有意義な時間を過ごしてもらうことが可能です。

執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部