インターナショナルプリスクールと普通の幼稚園って何が違うの?

記事イメージ画像

英語で保育をおこなう、インターナショナルプリスクールの人気が高まっています。これには、小学校で英語が必修になるなど、英語教育の早期化が関係しているでしょう。

しかし、インターナショナルプリスクールと普通の幼稚園では何が違うのか分からない人も多くいます。この記事では、インターナショナルプリスクールの概要やスクールを選ぶ際のポイント、メリット・デメリットについて解説していきます。

1.インターナショナルプリスクールとは?

インターナショナルプリスクールとはどのような保育施設のことを指すのでしょうか。この段落では、インターナショナルプリスクールの概要や、幼稚園などの普通の保育施設との違いについて紹介していきます。

1-1.インターナショナルプリスクールの概要

記事イメージ画像

インターナショナルプリスクールとは、一般的に英語保育をおこなう施設のことを指していますが、厳密な定義はありません。「インターナショナルスクール」とは帰国子女の日本人や海外から引っ越してきた人たちが入る施設、「プリスクール」とは保育をおこなう施設のことをそれぞれ指しています。

基本的には、母国語が英語だったり幼少期を海外で過ごして日本の慣習に慣れていなかったりする子どもを対象にしているのがインターナショナルスクールで、英語を母国語としていない日本人の子どもを対象にしているのがプリスクールというように、両者には明確な違いがあるのです。

ただし、両方のケースで「インターナショナルプリスクール」を名乗っている学校も存在しています。インターナショナルスクールでは、小学校や中学校も含まれるため、区別するためにインターナショナルプリスクールを使っているケースもあるようです。日本では主に、義務教育前の英語保育を行う施設という認識でいいでしょう。

1-2.インターナショナルプリスクールの歴史

英語が母国語である生徒の受け皿となる、いわゆるインターナショナルスクールの歴史は古く、その歴史は明治時代までさかのぼるとされています。一方、日本人を対象にし英語の習得を目的としている施設の歴史は比較的浅いのが特徴です。「英語保育をおこなう」をコンセプトにしている施設の歴史は、10年程度になるでしょう。

グローバル化が謳われており、英語教育の低年齢化が進んでいる関係で、インターナショナルプリスクールの市場は拡大し続けています。国内には500校以上存在していて、初等部や中等部を持つスクールも増えているのです。

1-3.インターナショナルプリスクールの位置づけ

インターナショナルプリスクールは、日本語ではなく英語を使って生活する保育園や幼稚園といったイメージを持っている人も多くいます。ただし、インターナショナルプリスクールのほとんどは自治体に認可されていません。そのため、実際には「幼稚園・保育園」としては扱われない認可外の保育施設が多いでしょう。

インターナショナルプリスクールは英会話教室とよく比較されます。しかし、英会話教室はあくまでも英語の習得を目的にしています。

一方、インターナショナルプリスクールでは英語の習得だけでなく、英語圏の生活を再現しているのが特徴です。基礎学習や運動に加えて、集団行動の大切さやマナーを守ることなどの、生活する上で重要なことも教育してくれます。また、英会話を学ぶという意識ではなく、生活の一部にするといった感覚なのも特徴でしょう。これにより、自然な言語習得が期待できます。

1-4.インターナショナルプリスクールの授業

インターナショナルプリスクールのタイムスケジュールは、幼稚園と近いものがあります。スクールによっても異なりますが、午前中のみ、もしくはランチを食べて13~14時までといったところが多いでしょう。保育内容としては、英語教育だけではなく、さまざまな内容を取り入れているのが特徴です。たとえば、体を動かす体育や、手や頭を使っておこなう図工などを取り入れているところもあります。

1-5.インターナショナルプリスクールの授業料相場

インターナショナルプリスクールの授業料相場は、月額で8~16万円程度になるでしょう。そのため、1年で100万円を超えるスクールも珍しくはなく、授業料が高額になりがちです。一方、一般的な幼稚園の場合は月額2~3万円程度が相場になります。また、2019年10月からは国の施策によって授業料が無償化されているため従来よりも格段に安くなっているのです。

幼児教育無償化の恩恵はインターナショナルプリスクールなどの認可外保育施設にも及んでいます。申請を出して保育の必要性が認められれば、月額3万7000円の補助金が支給されるようになりました。保育の必要性とは、たとえば両親が共働きをしている、母子家庭や父子家庭などの場合が該当するでしょう。条件を満たすことができれば、年額44万円の補助金が出るようになるので、従来よりも3割程度安く通わせることが可能です。気になっているスクールが対象園かどうかしっかりと確認するといいでしょう。

2.インターナショナルプリスクールに通うメリット

インターナショナルプリスクールに通うメリットはいくつかあります。その中でも、大きなメリットとして考えられる3つについて見ていきましょう。

2-1.国際感覚が身につく

記事イメージ画像

インターナショナルプリスクールでは、日本人以外が通っているケースも少なくありません。そのため、外国人と触れ合う機会が、通常の幼稚園などに通う場合よりも増える可能性が高いのです。小さい頃から英語に触れたり他の国の人と関わったりすることによって、異文化への理解や多様性への寛容度が深まるのです。

子どものころから知らず知らずのうちに、異文化への抵抗感などが形成されてしまうのですが、さまざまな文化に触れることでそれを軽減できます。また、相互理解のためにジェスチャーを使う機会も増えるでしょう。多彩なコミュニケーション能力を培うことができるので、将来的にも役に立ちます。

2-2.早期から英語学習ができる

記事イメージ画像

インターナショナルプリスクールに通うことで、幼年期からみっしりと英語教育を受けることができます。英語に触れる機会が多くなるので、後から学ぶ人よりも早く習熟できるでしょう。

また、順応性が高い幼年期のころに英語を使わなければいけない環境に身を置くことで、早く上達できるのもメリットです。そもそも、日本語と英語は構造面で大きく異なるため、日本人が英語を学ぶことは難しいとされています。

しかし、2020年には小学校3・4年生の外国語活動が必修化、5・6年生では英語が教科として扱われるようになるなど英語教育の早期化が進んでいます。覚えの早い幼年期から英語に触れておくことは、学校での学習にも役立つでしょう。

2-3.英語学習の時間が確保しやすい

記事イメージ画像

幼少期にインターナショナルプリスクールに通っておけば、英語教育の時間をみっしり確保できるため、英語の習熟度が上がりやすくなります。日本では小学生以降は義務教育になり、学校に通う必要があるため、幼少期ほど英語漬けの時間を確保することは難しくなります。

インターナショナルスクールに通わせればいいと考える人も多いでしょうが、法的には学校と認められないことが多いのです。特別な事情がある場合には自治体から許可されるケースもありますが、普通の日本人の場合には学校に通わせないと義務違反になります。

インターナショナルプリスクールの人気が高まっている理由としては、義務教育ではないことも関係しているでしょう。

3.インターナショナルプリスクールのデメリット

インターナショナルプリスクールに通わせる場合には、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか具体的に紹介していきます。

3-1.卒業後に英語力がリセットされて無駄になる可能性がある

記事イメージ画像

インターナショナルプリスクールに通ったとしても、卒業後に英語の能力がリセットされてしまうケースがあります。小学生になると義務教育が始まるため、学校に通わなければいけません。そのため、スクールに通っているころのように英語漬けの生活ができなくなってしまうのです。ほぼ英語で生活していた状態から、日本語での教育に切り替わるため英語を忘れてしまう可能性があります。

小学校とは別に、英語スクールに通ったとしても以前のように、英語だけに近い生活を実現することは不可能でしょう。スクールで学んだことを無駄にしないためには、普段から英語で話すようにするなど、英語を忘れないような工夫が求められます。

3-2.運動場がないこともある

記事イメージ画像

運動場がないスクールの場合は、運動不足などの問題が起こるケースもありす。特に都心にあるインターナショナルプリスクールでは、専用のグラウンドを持っていないケースが多いでしょう。そのため、十分に体を動かす機会が持てない場合もあるのです。

グラウンドには自然を感じて感受性を育てたり、体を動かすことによって子どもを成長させたりといった役割があります。英語による教育だけでなく、体を動かすことも重要だと考える人の場合は、十分な広さのある専用グラウンドを持っているかどうか、近くに遊べる公園があるかどうかなどをしっかりと確認しておくといいでしょう。

3-3.インターナショナルプリスクールが日本語習得に影響しないか?

記事イメージ画像

インターナショナルプリスクールに通うことで、日本語の習得に遅れが出る、日本語能力が劣ってしまうと思っている人も少なくありません。しかし、これは誤りです。スクールでは英語だけの生活をしていたとしても、両親が日本人なら家庭内では日本語でコミュニケーションを取ることになります。家庭内で日本語を使っていれば、著しく日本語能力が劣ってしまうことはないでしょう。

個人差はありますが、日本語100%で生活している子どもと比べると、日本語の発達に遅れが目立つ場合もあります。しかし、日本語の発達に少しの遅れがあったとしても、小学生になってから十分に取り戻せるレベルなので過度に心配することはありません。

4.インターナショナルプリスクールを選ぶ上での注意点

インターナショナルプリスクールを選ぶ上で考慮してほしいポイントはいくつかあります。どのようなことに注意したらいいのか、具体的に見ていきましょう。

4-1.家庭とスクールの教育方針が一致しているか

記事イメージ画像

インターナショナルプリスクールは保育施設であり、それぞれの施設ごとに異なる教育方針を持っています。たとえば、大きな違いとしては英語を使う比重です。英語のみで保育をおこなう施設もあれば、英語だけでなく日本語を使う施設もあります。また、英語の教育だけではなく、音楽やアートなどのさまざまなプログラムで想像力や探求心を伸ばしたいという家庭もあるでしょう。

まずは一度、夫婦でどのような教育を受けさせたいのか話し合ってみることが重要です。子どもの教育方針についてどのように考えているのかを話し合いすり合わせをおこなってから、それに合致するスクールを探すといいでしょう。

4-2.講師の質は保証されているか

記事イメージ画像

インターナショナルプリスクールを選ぶ際には、先生の質も重要なポイントになります。できるだけ自然に近い形で英語を学ばせたいのなら、ネイティブの先生が在籍しているかに注目しましょう。この際、ネイティブ講師の割合にも注目です。ネイティブの先生が少数で、ほとんどが日本人の先生ではあまり意味がありません。ネイティブの先生が多数在籍しているかどうか調べておくといいでしょう。スクールのホームページなどで講師陣を紹介しているケースも多いですし、見学ができる施設もあるので、あらかじめ確認しておくと安心です。

また、英語能力だけが良い先生の条件ではありません。子どもでも分かりやすい教え方をしてくれるのか、子どもとの相性はどうかなどを確認しましょう。子どもが先生のことを好きでないと学習意欲がアップしないので、体験入学などで相性を確認しておく必要があります。

4-3.防犯面で安全か

記事イメージ画像

幼い子どもを預けることになりますから、防犯面についてもしっかりとチェックしておきましょう。不審者が入り込めないような防犯設備になっているかどうかなど、施設自体の防犯対策も重要ですが、治安も確認しておきたいポイントです。そもそも治安の良いエリアにあるスクールに通わせれば、安心感は高まります。

4-4.子どもの成長に良い環境か

記事イメージ画像

子どもにとってのびのびと過ごせる環境が作られていることも大切です。ただ単に英語を学ぶだけなら、英語スクールに通っているのと変わりありません。英語だけではなく、子どもが肉体的・精神的に成長するためには、のびのびと生活できることが重要なのです。

たとえば、スクールの広さは十分かどうか、運動場や日中遊べる公園が確保されているか、安全面に十分な配慮がなされているかなどをチェックするといいでしょう。

5.子どもが自然に英語を学べるインターナショナルプリスクールKids Duoがおすすめな理由

この記事では、インターナショナルプリスクールの概要やメリット・デメリット、選び方などについて解説してきました。英語教育の早期化が進んでいますから、幼いころから英語に触れさせたいと考えているのなら、インターナショナルプリスクールを検討してみてはいかがでしょうか。

KidsDuoでは、アートやクラフト、音楽、運動といった楽しいプログラムを多数用意し、知的好奇心を刺激しながら英語教育を行っています。ネイティブ講師とバイリンガル講師が常駐し、子どもたちは生きた自然な英語でコミュニケーションをはかりながら、必要なときは日本人講師のサポートが受けることもできるため安心です。小学生コースもあり卒園後は移行できますので、プリスクールで学んだことが無駄になりません。最長で20時半まで預かってくれるので、共働きの家庭でも安心して利用できるでしょう。

プリスクールは、幼児を対象に英語教育を行う施設です。早い段階から英語に親しませることで、子どもが将来的にバイリンガルになれる可能性は高くなります。プリスクールを選ぶなら、講師の質やアフターフォローの有無を確認することも大切です。KidsDuoでは無料体験を行っていますので、ぜひ申し込んで実際に見学し、どのようなところか確かめてみてはいかがでしょうか。

執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部