小学生の習い事は大事?おすすめの習い事や選び方を紹介!

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子どもが小学生になると、「何か習い事をさせてみよう」と考える親御さんは多いでしょう。子どもの習い事を選ぶうえで、「人気の習い事は何か」や「世の中の小学生は何個くらい習い事をしているのだろう」などのことが気になるものです。このような疑問を持つ親御さんのために、この記事では小学生の習い事事情や、おすすめの習い事などについて解説していきます。

1.習い事をさせるメリット

小学生に習い事をさせると、たくさんのメリットがあります。ここでは、小学生で習い事をする具体的なメリットについて見ていきましょう。

1‐1.視野が広がる

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子どもに習い事をさせると、どんどん視野が広がっていきます。たとえば、習い事をしていないと、子どもは家庭や学校などのような、小さなコミュニティしか知らずに成長する可能性があるでしょう。小さい頃から習い事を通してさまざまな経験をさせてあげることで、子どもの視野は大きく広がっていくのです。また、学校で教わる勉強には限りがあります。習い事で学校の勉強だけではわからなかったことが得られると、子どもにとって良い刺激にもなります。さらに、習い事では先生やコーチ、ほかの学区からやって来る子どもなど、多くの人と関わることができるという点も特徴です。自分とは違う立場の人と関わり、コミュニケーションをとることで、子どもは新たな価値観を得られるのです。

1‐2.体が丈夫になる

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スイミングやサッカーなど、スポーツ系の習い事をすると、運動神経が発達するだけでなく、体力をつけることにもつながります。丈夫な体作りを目指すなら、スポーツ系の習い事も検討してみましょう。日本では、子どもの運動不足は深刻な問題として取りあげられています。習い事を通して運動する習慣を身に付けると、運動不足の解消にもなり、健康を増進させることができます。

1‐3.精神的な成長につながる

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子どもが習い事をすると、精神面も成長していきます。習い事では、学校ではできない経験をし、先生などとコミュニケーションをとることによって子どもの精神的成長を促すので、これが人格形成にもつながります。また、習い事は楽しいことばかりではありません。厳しい状況を頑張って乗り越えた経験が、子どもの大きな自信になります。このように、習い事をすると、困難を乗り越える力も得られるのです。頑張る過程では忍耐力・集中力を育むことができ、チームで取り組むタイプの習い事であれば協調性を養うことも期待できます。

1‐4.子どもの可能性を広げる

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子どもに習い事をさせると、それが将来の夢につながるケースもあります。このように、新たな可能性を生むことができるのは、習い事の魅力のひとつといえるでしょう。成人してからではなく、小さなころから習い事をすると、練習や経験などを通して必要な技能を身に付けることができるので、将来の可能性も広がっていきます。

1‐5.成長してからも役に立つ

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子ども時代の習い事で得た運動能力や協調性、社交性などのスキルは、成長してからも役立つものです。能力的なものに限らず、習い事を通して身に付けた挨拶などの礼儀や、友人・先生などとのつながりは、その後の人生においても大切な財産になります。

2.小学生は何個の習い事をしているの?

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そもそも、小学生は何個ぐらいの習い事をしているのでしょうか。子どもの習い事の個数を平均すると、2個程度といわれています。また、習い事にかける平均予算は、1万3000円程度となっています。ただし、習い事事情は子どもの年齢によって変化が見られるのが特徴です。高学年になると、中学受験などを見据えて既存の習い事に加えて学習塾に通う人も増えていきます。このような背景があることから、子どもの年齢が上がるにしたがって、習い事の個数も費用も増加傾向にあるといえるでしょう。

ただし、子どもへの負担や費用などを考慮すると、習い事は2個程度にとどめておくのが無難です。平日は、学校から宿題が出るのが一般的です。帰宅後に宿題と習い事の両方に取り組むとなると、子どもによっては大きな負担となってしまう場合があります。ほかに、長時間に及ぶ習い事をする場合は、子どもの睡眠時間にも影響を及ぼすことも考えられます。これらの理由から、習い事は多くても平日に2個、土日に1個の合計3個までが限界といえるでしょう。

3.人気の習い事10選!

子どもに習わせることができる習い事にはたくさんの種類があるため、どれに決めようか悩んでしまう親御さんは少なくありません。ここからは、子どもの習い事を10個紹介したうえで、それぞれのメリットについても見ていきましょう。

3‐1.スイミング

スイミングは男女ともに人気があるスポーツ系の習い事です。ほかの習い事と比較したとき、スイミングの場合はそろえなくてはならない道具が少ないという特徴があります。道具が少ないと、その分金銭的な負担も少なくて済む点はメリットといえるでしょう。また、水泳は学校の授業でも必須です。そのため、スイミングを習っておけば、授業中に泳げなくて苦労する心配もなくなります。さらに、ほかの競技と異なり、スイミングは全身運動であることから、全身を効率良く鍛えることができます。ほかにも、スイミングはでは心肺機能を高めることもできるので、喘息がある子どもにも人気があるスポーツです。

3‐2.英語

グローバル化が急速に進む現代においては、英語を習得しておくと将来に必ず生かすことができます。言語教育を行う場合、脳が発達しきってからでは難しいという問題があります。そのため、子どもに「英語」という新しい言語を学ばせたいと考えているなら、小さい頃のほうが習得しやすいというメリットがあるのです。加えて、2020年からは小学3、4年生から英語教育がスタートします。小学校で行われる英語の授業は、年間35時間と決められていることから、週に1~2時間程度は英語の授業が行われる計算になります。小学校の授業で英語を「楽しい」と感じてもらうためにも、小さい頃から英語に触れる機会を増やしておくと良いでしょう。

3‐3.ピアノ

ピアノは昔から人気がある習い事のひとつです。練習してピアノが弾けるようになると、将来にわたって音楽を楽しむことができます。また、ピアノを弾くときには、両手だけでなく、目や両足も使います。加えて、練習の過程で楽譜を覚える作業が必要とされる場合もあるので、これが記憶力の強化にもつながり、子どもの脳にも良い影響を与えるという点は大きなメリットといえるでしょう。さらに、ピアノの習い事を通して音楽センスが磨かれていくことから、音楽への理解度もおのずと高くなっていくのです。ピアノは、習得することによって音楽大学へ進学したり、プロのアーティストになったりするなど、将来の可能性を広げてくれる習い事です。

3‐4.書道

文字は一生使うものです。そのため、美しい字が書けると、生涯役に立ちます。書道を習うと、字が上手くなるだけでなく、集中力や正しい姿勢などが身に付きます。また、ほかの習い事と比べて、書道は月謝が低いという点も特徴のひとつです。習い事で購入した筆などの道具は小学校の授業でも使用できるため、それほど費用をかけずに始められるというメリットもあります。

3‐5.学習塾

学習塾も、小学生に人気の習い事です。学習塾に通ってコツコツ勉強すれば、勉強する習慣が身に付くだけでなく理解度がアップし、学校の勉強に遅れる心配もなくなります。特に、中学受験をする場合は、受験に関するアドバイスももらえます。

3‐6.体操

体操を習っていると、姿勢が良くなったり、運動の基礎が身に付いたりするなどのメリットがあります。加えて、バランス感覚や柔軟性なども養われるため、ケガをしにくい体を作ることにもつながります。体操はほかの習い事よりも月謝が安く設定されているケースが多いため、スポーツ系の習い事としては金銭的な負担は少ないといえるでしょう。

3‐7.サッカー

サッカーは運動量が多いので、体力作りには最適な習い事です。また、サッカーはチームワークが大切にされるスポーツなので、協調性や人間関係について学ぶこともできます。ボールがひとつあれば自宅でも練習できるため、練習環境に困る心配もありません。

3‐8.そろばん

そろばんを習って計算が早くなり、算数が得意になると、子どもの自信につながります。また、学年が上がるにつれて計算が複雑化したり、勉強の難易度が上がったりしても、自信を持って問題を解くことができるようになるでしょう。さらに、そろばんには検定試験があるので、定期的に達成感を味わったり、チャレンジ精神が身に付いたりするなどのメリットもあります。

3‐9.武道

柔道や空手、剣道などの武道は、習い事として多くの人から注目されています。武道を習うと、体力・身体能力に加えて、礼儀作法や人を敬う心などを養うことができます。護身の術が身に付くという特徴から、女子にも人気の習い事といえるでしょう。

3‐10.ダンス

ダンスでは、柔軟性やバランス感覚を鍛えることができます。加えて、全身を動かすことによって基礎体力、リズム感なども養えます。また、ダンスの場合は、発表会やオーディションなど、その都度明確な目標が設定されるので、続けていくなかで子どもが頑張ることの大切さや達成感を味わうこともできるようになるでしょう。さらに、ダンスは人に見せるものであるため、表現力が養われ、それが子どもの自信となって社交性も身に付いていくことが期待できます。

4.習い事の選び方

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習い事を選ぶ場合、子どもの「やってみたい」という気持ちを尊重してあげることが大切です。習い事選びで悩んだときには、たとえば「スポーツ系と文化系」というように、ジャンルが異なる習い事をあえて組み合わせることで、子どもの才能を伸ばしていくという方法もあります。しかし、実際に習ってみなければ、子どもに合った習い事かどうかを見極めるのは非常に困難です。そのため、短期教室や体験教室を利用するなどして、実際に習い事を体験させてから決定しても良いでしょう。

5.習い事をさせるデメリット

習い事の選び方を間違ってしまうと、デメリットにつながる恐れがあります。ここからは、習い事をさせるデメリットについて3つの例を見ていきましょう。

5‐1.金銭的負担

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どのような習い事を始める場合でも、ある程度の金銭的負担は覚悟しておかなければなりません。また、習い事には月謝だけでなく、道具代や交通費などがかかります。大会や発表会などに参加する習い事の場合は、特に多くのお金がかかるケースもあります。また、年齢を重ねていくと、レベルもどんどん上がっていき、それに伴って月謝も高くなることがほとんどです。さらに、習い事を掛け持ちするとなると、金銭的な負担は非常に大きくなります。多子家庭の場合は、習い事にかかる費用が家計を圧迫する出費となることもあるため、この点はデメリットといえるでしょう。

5‐2.時間が必要

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子どもが習い事をするとなると、その分友だちと遊ぶなどの自由時間は減ってしまいます。友だちと遊ぶ時間があまりにも少なくなってしまうと、交友関係を悪化させてしまう可能性があるため注意が必要です。また、習い事のさせすぎで子どもの精神的負担が大きくなりすぎてしまうと、成長にも悪影響を及ぼす恐れがあります。加えて、子どもに習い事をさせる場合は、親もある程度時間的に拘束されることになるでしょう。たとえば、送迎や親の手伝いが必要な習い事の場合は、家事や仕事をする時間などが減ってしまうというデメリットがあります。ただし、小学生の習い事のなかには送迎サービスを行っている場合も多いので、このようなサービスを利用すると時間を有意義に使えるようになります。

5‐3.生活リズムの悪化

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習い事をさせると、場合によっては生活リズムが乱れてしまう恐れがあります。小学校が終わってから習い事に行くと、家に帰ってくる時間は遅くなります。加えて、習い事によっては家庭での練習・復習などが必要になるため、夜更かししなければならないような状況を招くケースもあるのです。さらに、習い事に費やす時間があまりにも長いと、宿題など学校の勉強が後回しになってしまい、結果的に生活リズムが悪化することもあります。

子どもや家庭に合わせた習い事をさせよう!

本記事を読んで、小学生の習い事の平均個数や、人気の習い事が把握できたでしょうか。小さい頃から習い事をさせると、集中力や忍耐力、表現力などが養われ、子どもが成長していくうえで大きな力となります。しかし、子どものためを思って始めた習い事でも、それが子どもの負担になってしまう場合も実際にはあるのです。子どもの習い事選びで悩んだときは、子どもが好きなことや家庭の状況に合わせて、無理のない範囲で始めることがポイントです。「子どもが何に興味があるのかわからない」というときには、体験教室などを利用して、どのような分野に興味を持っているのかをしっかりと見極めるようにしましょう。

執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部