未就学児にはどんな習い事が人気?早いうちから始めると良いものって?

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早期教育の重要性はよく耳にしますが、重要なのは具体的に何を学ばせるかです。実際、未就学児がいるご家庭でお子さんに習い事をさせようと思っても、何をさせたらよいかわからなくて悩んでしまうことはよくありますよね。本記事では早期教育を行う際のポイントや注意点などを解説しつつ、子どもたちに人気の高い習い事を紹介していきます。

1.未就学児の習い事事情!

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あるアンケートでは回答者311名のうち、未就学児の子どもを習い事に通わせていると回答をしたのは約60%という結果になっています。そのうち、1つだけ習い事をしているという子どもは52%でした。一方、習い事の頻度に関しては「月に3~4回」、つまりほぼ週に1回という回答が最も多く、全体の約70%を占めています。また時間帯は「平日の15~18時」、予算は月あたり「5,000〜7,000円未満」が、それぞれ最も多い回答となっています。
気になる習い事の内容ですが、スポーツ系が全体の63%でトップです。以下は語学系が30%、音楽系が22%となっています。(複数回答アンケートのため全体の回答が100%を超えています。)ちなみに習い事に通わせる親の動機に関しては、学力の向上やスキルアップを狙ってというよりも「礼儀・忍耐⼒」を⾝に付けてもらい、「友達をたくさん作ってほしい」といった点に期待している傾向がうかがえます。

2.未就学児に人気の習い事

子どもに習い事をさせる場合は何よりも本人のやる気が大切です。そこで選ぶ際の参考として、特に未就学時に人気の高い習い事を6つ紹介します。

2-1.ピアノ

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かつては女の子の習い事だというイメージが強かったピアノですが、現代では男の子で習っている子どもも増えています。ピアノの習い事は単にピアノが弾けるようになるだけでなく、レッスンを通して音楽を楽しむ幅が広がる魅力があります。たとえば音符を読めるようになることで音楽に対する理解が深まるうえ、ピアノに慣れればリズム感が身について他の楽器の習得も早くなるといった具合です。またコツコツと練習をする習慣を身に付けることで、忍耐力や集中力の育成につながるというのも見逃せないメリットです。一方で自宅で練習をする場合、防音対策には十分気を付けなければならず、住宅事情によってはピアノを演奏すること自体が困難なケースがある点がデメリットだといえるでしょう。

2-2.水泳

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水泳は数ある習い事の中でも特に高い人気を誇っています。その理由のひとつとしては、他の習い事とは異なり、乳幼児のうちから始められるという点が挙げられます。幼いときから続けていれば、自然と体力が付いてきます。したがって「丈夫な体づくり」のために通わせているという親も多いのです。またコツコツと地道に頑張れば、習得の実感が得られやすいジャンルであるので、子どもの自信につながりやすいという面もあります。
泳げるようになるとプールや海でのレジャーが、より一層楽しくなるのも魅力だといえるでしょう。義務教育の授業で本格的に水泳を教えるのは大分先になります。早めに泳ぎ方を習得しておけば、家族で海やプールに行った際にも水難事故のリスクを減らすことができます。

2-3.体操

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体操は、一日中走り回っているような体力がありあまっている子どものママが、思う存分体を動かせる場所を与えてあげようとして習いにいかせるケースが多い傾向にあります。その一方で、子どもの成長に大きな役割が期待できるという点も見逃せません。幼い頃から体操をしていると、体幹が鍛えられるとともに、柔軟性やバランス感覚、体力などといったものを総合的に身に付けることができるのです。その結果、あらゆるスポーツの基本を学ぶことにもつながります。しかも三半規管も鍛えられるので乗り物酔いなどにも強くなりますし、体幹や基礎体力を鍛えておくと就学後に椅子に座って一定時間集中するといったことがスムーズに行えるようになります。

2-4.サッカー

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サッカーは子どもの方からやりたいといってくるケースが多く、依然として男の子に大人気のスポーツである一方で、積極的にプレーを楽しむ女の子も増えてきました。サッカーを幼少時から学ばせると、多くの効果が期待できます。まず体をフルに使うスポーツなので体力がつきます。それに、チームプレーを通してコミュニケーション能力や瞬時の判断力などを磨けるのも見逃せないところです。また基本ルールが比較的シンプルなので小さい子供でも始めやすいうえに、ボールさえあればどこでも手軽に練習ができるという利点もあります。

2-5.英語

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小学校での英語の授業が必修化された影響で、早期から習い始める子どもが増えてきました。親の立場からすると、「早めに英語に親しんでほしい」「本格的に英語を学ぶ前に耳を慣らしてほしい」という想いを抱くのも自然なことだといえます。特に自分自身が苦手としている親の場合は、英語で苦労してほしくないという想いが込められているケースが多いでしょう。実際、早期英語学習には抵抗なく英語を身につけられるというメリットがあります。幼い頃の方が思考が柔軟で吸収しやすいという他に、遊びを通して英語を学ぶことができるので「やらされ感」がないという点が良い方向に作用するというわけです。また小学校での授業が始まったときに、物おじせずに英語に向きあえるのも大きなメリットだといえます。

2-6.学習塾・幼児教室

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学習塾というと、就学後に通うものだというイメージがありますが、実際はかなり低年齢化が進んでいるのです。その理由としては、以前よりも親が受験対策に熱心になっているという事実が挙げられます。受験勉強は、高校や大学を目指すためだけのものではありません。ひと昔前とは異なり、小学校受験に合格することを目標に教育を行っている塾も増えているのです。一方で、人の脳は3歳までに8割程度が完成するという研究結果に基づき、学習の土台づくりを行う能力開発系の教室も増加の傾向にあります。そういったところでは、「自主的にものを考えて行動できる力を身につけさせる」をモットーに、さまざまなカリキュラムが実施されています。

3.幼児期から習い事を始めるメリット!

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就学前に習い事をさせる場合、気になるのがそれによってどのようなメリットが得られるかです。そこでこの段落では、幼児期からの習い事で得られる可能性が高い主なメリットについて解説していきます。

3-1.スキルや可能性が向上する

幼児期における習い事はコミュニケーション能力以外にも、体力やリズム感などといったさまざまなスキルの向上につながります。そのうえ習い事を通して好きなことが増えたり、新しい事柄に取り組む楽しさを覚えられたりといった効用も期待できます。そうなればスキルはますます向上していくことにもなり、いろいろな経験を通して視野の幅も広がっていくはずです。ちなみに他の時期よりも遥かに高い学習効率が期待できる「脳の黄金期」は、人間の一生のうちの1割にも満たない幼児期であるといわれています。つまりこの時期にどんな取り組みをしたか、あるいはどんな経験をしたかで、将来の可能性も大きく変わってくるのです。

3-2.集中力や社会性が育つ

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習い事は、一つのことに真剣に取り組んでいくのに絶好の場だといえます。その経験を積み重ねていけば、集中力が自然と身につき、同時に、強い精神力が育つきっかけにもなるはずです。また、就学前の小さな子どもの場合、コミュニケーションのほとんどは家族の間だけになりがちですが、習い事を始めることで先生や同年代の子どもたちとも触れ合う機会が増えてきます。人との交流を通して、挨拶などの礼儀や友達同士の付き合い方を学べるのも大きなメリットだといえます。

4.未就学児の習い事の注意点

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幼児期の習い事にはさまざまなメリットがある一方で、習い事を行わせる際には細心の注意が必要となります。なぜなら未成熟な子どもに対して、問題のあるやり方で習い事を強要すると将来的に大きな悪影響を及ぼしかねないからです。そこでこの段落では、未就学児が習い事を始める際に注意すべき点について解説していきます。

4-1.大きな成長や才能を期待しすぎない

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確かに習い事を通じて、豊かな経験を身につけさせれば子どもに良い効果が期待できるでしょう。しかし地道な積み重ねが必要であるため、親が期待するほどの効果はすぐには表れないことも多いのです。それどころか、過度に期待してプレッシャーをかけすぎると、習い事が嫌いになったり、トラウマを抱えたりすることにもなりかねません。また幼少時にはスキルの向上がみられたとしても、成長するにしたがって差がなくなるといったことも考えられます。実際、就学前に英語を学んでいた児童も学校の授業で英語が始まると、いつの間にか他の児童との差がなくなってしまっていたという例も少なくないのです。そのような事例からも、過剰な期待は禁物だといえます。

4-2.子どもが興味を示さないことを強制しない

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親がやってほしい習い事を必ずしも子どもがやりたがるとは限りません。それを無理にやらせようとすると、習い事だけでなくいろいろなことに対して興味ややる気を持てなくなるおそれがあります。したがって、無理強いは極力避けなければなりません。そもそも習い事をするのは、あくまでも子どもです。やる気のある習い事をやらせるのが能力を伸ばす近道だという原則を念頭に置き、子どもが興味や関心を示すものを選ばせてあげるようにしましょう。

5.「習わせて良かった!」1位は英語

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20~60代の女性を対象として習い事に関するアンケートを実施したところ、「子どもに習わせて良かったと思う習い事は何か?」という質問に対しては、「英語・英会話」が上位にランクインするという結果になっています。しかも通わせた時期が「10~12歳」の場合は3位だったのに対して、就学前の子どもに英語を学ばせた場合は1位だったことから、早期英語教育の重要性がうかがわれます。ちなみに就学前の子どもを対象とした場合、同じ質問における2位は水泳で、3位は体操教室です。また「英語を習わせてどういったところが良かったのか?」という質問に対しては、「英語に対する恐怖感や苦手意識をなくすことができた」という声がありました。

6.英語は早いうちが良い理由

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英語を教えるにはなるべく早い方がよいという考えには、単に早めに学習を積めばそれだけ有利というだけではなく、他にもれっきとした理由があります。その理由というのが、就学前までの時期が語学学習に最も適しているという事実です。実際、5歳ぐらいまでに第一言語と第二言語を習得すると、両言語は学習過程において同等のレベルで処理され、母国語の話し手と遜色ないレベルまで上達することができます。逆に大人になってから英語学習をすると、どうしても母語の訛りなどが残ってしまいます。原因として脳の回路が日本語の処理に適応しすぎてしまっているためであり、その結果、日本語の癖に引きずられてしまうからです。
また発音だけでなく、文法なども日本語の干渉を受けるため、学習速度は幼少期と比べて遅くなります。さらに言語の聞き分ける能力は、3~5歳くらいで基礎が固まってしまうので、それ以後は日本語以外の言葉が聞き取りづらくなってしまいます。そういったことも含め、スムーズな学習を行うには、なるべく早くから英語に触れておく必要があるのです。

7.未就学児が効果的に英語を身に付けるには

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就学前の子どもというのは、親にほめられたいという気持ちを強く持っているものです。そのため子どもだけで英語学習をさせるよりも、親も一緒に参加する方が子どものやる気はがぜん高くなります。したがって親と子どもが、一緒に英語学習ができる環境を確立することが大切だといえます。ただしいかにもお勉強という形をとると、子どもはすぐに飽きてしまうので「遊び」の中に英語を盛り込みながら楽しく学習できるようにすることが幼児期における英語学習の基本原則です。
具体的には、「英語の絵本を読み聞かせる」「英語のアニメや動画を見る」「カードなどを使ったゲームをする」などといった方法があります。そうした中で、正しい発音をしっかり耳で聞き取れるような環境を準備し聞く力を身につけさせ、さらには聞いた内容を口で発することができるようにしていきましょう。

8.英語で様々な体験ができる「KidsDuo」

英語を効率良く学ぶには、いかに英語漬けの環境を用意できるかが重要な鍵となります。その点、KidsDuoなら、1日最大6時間楽しみながら英語だけの環境にどっぷり浸かれるのでおすすめです。しかも、単にネイティブスピーカーやバイリンガルのスタッフと英語で会話をするだけでなく、音楽や工作、あるいは外遊びやゲームといった具合に、豊富なプログラムによるさまざまな体験ができるのも魅力的です。さらに多様な学年の生徒が多く集まる中で社会性や協調性、コミュニケーション能力を磨くことができるメリットもあります。

未就学児の習い事は遊ぶように楽しく!

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未就学児の多くは自分のスキルアップのために、コツコツ何かを続けていくといったスキルが十分には備わっていないものです。それなのに親がやらせたい習い事を強制させると、逆に学習意欲の形成を阻害してしまうことになります。そういった事態を避けるためにも子どもが楽しみながらできることや、興味・関心のあるものを優先してさせてあげるようにしましょう。

執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部