学童のお迎えって何時?間に合わない時は?知っておきたい学童の注意点

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多忙のため子どもを学童に預けているものの、お迎えの時間に間に合わせるのが難しく、苦慮している家庭は少なくありません。子どもを学童に通わせたいと考えている中、これまで通りに仕事を続けながらお迎えに行けるか不安に感じている人もいるでしょう。そこで、学童のお迎えに関する情報や、お迎えに間に合わなかった場合の対処法、学童を利用する際の注意点などを解説します。

1.学童はお迎えが必要!お迎えは何時?

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公立学童は閉所時間が18:00の場合が多く、17:00以降に帰宅する場合は安全の観点から保護者のお迎えが必要です。しかし仕事の終業時間との兼ね合いがあり、18:00までにお迎えに行くのは難しいという保護者も少なくありません。閉所時間に間に合わせるために就業形態を変えるケースも見られます。ただし、閉所時間やお迎えが必要な時間については施設によって異なるため、入所前に必ず確認をしておきましょう。
厚生労働省が2018年1月に発表した「放課後児童クラブ関係資料」によると、2017年の時点で運営している2万4573カ所の施設のうち、18:31〜19:00に閉所する学童が約5割を占めていました。19:01以降も開いている学童はわずか7.2%です。なお、民間の学童なら場所によっては20:00~21:00まで預かってもらえたり、送迎を依頼できたりする施設もあります。

2.そもそも学童の1日ってどんな感じ?夏休みは?

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実際に学童に通うことになった場合、子どもたちがどのようなスケジュールで過ごすことになるのか気になる人もいるでしょう。詳細なスケジュールは施設により異なるものの、公立学童の場合は14:30頃に開所し、その後は自由に過ごせる場合が多いです。宿題の時間やおやつの時間など、ある程度のルールが決まっているケースもあるものの、基本的には自由時間と考えて良いでしょう。17:00~18:00頃に保護者が迎えに来ると、勉強や遊びを切り上げて帰宅します。
夏休みや振替休日など、学校がない日でも預けられる施設では、8:00~8:30から開所している場合が多いです。午前中は宿題など、勉強にあてることがほとんどで、昼食は持参したお弁当を食べます。おやつの時間は15:00です。それ以外の時間は学校のプールに行くなど、自由に過ごすことができます。なお、閉所時間は学校がある日と変わらず、18:00頃までには帰宅しなければならない施設がほとんどです。

3.学童のお迎えが間に合わない時の対処法

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学童に子どもを預ける場合、学校がある日でもない日でも18:00までには迎えに行かなければことが多いです。しかし、残業や急用でどうしても閉所時間に間に合わない場合もあるでしょう。そこで、お迎えが間に合わないときの対処法について紹介します。

3-1.祖父母やママ友に助けてもらう

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両親や義両親など、親族が近隣に住んでいる場合、お迎えを頼むのも一つの方法です。積極的に協力してもらえるのであれば、最も安心して子どもを預けられる相手といえます。親族が遠方に住んでいるなど、サポートを受けるのが難しい場合は、ママ友同士で助け合うという方法もあります。たとえば、閉所時間までにお迎えが間に合わない場合、同じ学童に子どもを預けているママ友にお迎えを依頼して、自宅まで送ってもらうという手段もとれるでしょう。
ただし、特定の人にばかり頼っていると負担がかかってしまうため注意が必要です。学童から自宅までの送迎を頼むかわりに、学童がない日は習い事の送迎を引き受けるなど、互助的な条件を設けることで、良好な関係を続けられるでしょう。ただし、親同士の関係が良好でも子ども同士も仲が良いとは限らないため、あくまでも低学年の間だけなど、一時的な協定と考えたほうが無難です。

3-2.ファミリーサポートなどの支援を受ける

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親族やママ友にお迎えを頼むのが難しいときは、ファミリーサポートを利用するのもよいでしょう。ファミリーサポートとは自治体などが提供する公的な子育て支援制度のことです。地域ごとにファミリーサポートセンターに登録している会員が、保護者のかわりに子どもを送迎したり預かったりなどの援助を行います。
送迎だけではなく自宅での留守番まで代行してもらえるので、送迎が間に合わない場合はもちろん、子どもを一人で留守番させるのが心配という場合にも安心です。費用も1回あたり1000円程度と、比較的リーズナブルに利用できます。ただし、地域によってはサポートに登録している会員が少なすぎたり、需要が多過ぎて利用できなかったりなどの事情で依頼できないこともあるため注意しましょう。

3-3.託児所などの一時預かりを利用

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残業などで帰宅が遅くなる場合は、託児所などの施設で提供している一時預かりや一時保育を活用する方法もあります。利用できる時間は施設によって異なるものの、21:00~22:00まで預けることも可能です。対象となる児童の年齢は小学校3年生までの場合が多いものの、施設によっては小学校6年生まで預かってもらうこともできます。学童まで車で送迎してくれる施設もあるため、子どもを一人で通わせるのが心配という人も安心です。
ただし、一時預かりや一時保育を利用するには、事前登録などの手続きが求められる施設がほとんどです。そのため、突発的に利用するのは難しいでしょう。また、子どもの持ち物にはあらかじめ記名をしておく必要があったり、お弁当など食事を持参しなければならなかったりなど、施設ごとに利用条件も違うため、事前登録をする前に必ず確認しておきましょう。

3-4.送迎付き・閉所時間が遅い学童を選ぶ

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もともと仕事の終業時間が遅かったり、残業が多かったりしてお迎えが間に合わないことがわかっている場合は、送迎付きの学童や閉所時間が遅い学童を選ぶと安心です。そのような施設を選べば、一時保育や一時預かりなどを手配する必要もなくなります。ただし、公立の学童の場合、遅い時間まで預かってもらえる施設を探すのは難しいでしょう。民間の学童であれば延長預かりに対応してもらえる施設も多く、21:00頃まで預かってもらうことも可能です。
さらに学校から学童、学童から自宅まで送迎を行ってくれる施設もあります。民間の学童はサービスやサポートの面で充実していますが、公立の学童より費用がかかる点に注意が必要です。延長預かりや送迎を利用する場合は追加料金が発生することもあるため、無理なく利用するためにも、必ず料金を確認しておきましょう。

4.「小1の壁」とは?新1年生は特に大変

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「小1の壁」とは、新一年生をもつ共働き家庭がぶつかりやすい問題のことを指します。たとえば、保育園から小学校に上がり、学童に預けることになったとき、お迎えの時間が早くなってしまうという問題も小1の壁のひとつです。さらに、新一年生は保育園を卒園してから小学校へ入学するまでの期間、預けることができる場所を探さなければなりません。また、地域によっては公立の学童を利用したくても、申し込みが多いと抽選で入所者が決まるなど、確実に入れるかわからないケースもあります。小学校への入学は親だけではなく子どもにとっても一大イベントであり、体力面や精神面の負荷も大きいです。子どもが不安やストレスを感じないよう、よく様子を見ながら預かり先を考える必要があります。

5.事前に知っておこう!学童の意外な落とし穴

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子どもを学童に預けるにあたって考えなければならない問題は送迎だけとは限りません。学童の利用を検討する前に、保護者がぶつかりやすい問題を把握したうえで、対策を考えておきましょう。

5-1.夏休みはお弁当作りが大変

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夏休みなどの長期休暇中に子どもを預ける場合、朝から晩まで学童で過ごすことになります。学校の給食がなくなるため、昼食はお弁当を持参しなければなりません。毎日持たせるお弁当を用意することは、保護者にとって大きな負担となるでしょう。特に、夏休みは食中毒のリスクが高まる時期です。お弁当の中身が傷まないよう、食材に火を通すなどの配慮が欠かせません。
普段よりも慎重にお弁当を作らなければならないことから、より保護者の疲労度が上がってしまうのです。学童によっては宅配弁当などを手配してくれる施設もあるものの、必ずしもそのようなサービスを利用できるとは限りません。夏休み中も学童を利用する予定がある場合は、持参しなければならない持ち物や細かなルールについて必ず確認しておきましょう。

5-2.塾や習い事との両立が難しいことも

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学童によっては一旦退所して塾や習い事に行ってしまうと、その日は学童に戻れなくなってしまう場合もあります。途中で抜けられる制度をとっている学童でも、週に何度も習い事のために退所するのは認められていないケースもあるため気を付けましょう。あまりに学童を休む日が多くなると、退会させられてしまう可能性もあります。
ただし、18:00に子どもを迎えに行った後、習い事に向かわせるのは子どもへの負担が大きいうえに、終了時間も遅くなってしまうため注意が必要です。塾や習い事と両立させたいのであれば、途中で抜けても戻って来られる学童を選ぶか、学童保育サービスを提供している学習塾やスクールを利用すると良いでしょう。民間の学童の中には、施設の中で習い事を受けられたり、塾やスクールへの送迎を依頼できたりする施設もあります。

5-3.学童によって保護者がどれくらい関わるかが異なる

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多忙のため子どもを学童保育へ入所させたものの、学童からの協力要請が多く戸惑っているという保護者もいます。特に、保護者会の役員に選ばれたり、夏祭りやキャンプといったイベントの企画や運営を担当したりすると、仕事との両立が難しくなるほど忙しくなるケースも珍しくありません。ただし、保護者に対してどの程度の協力を要請するかは、施設により異なります。入所する前に口コミを見る、見学の際に確認をとるなど、念入りな下調べをしておきましょう。

6.後であわてない!学童の選び方

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ここまでは学童を利用するにあたっての不安要素や対処法などを紹介してきました。学童を選ぶ際の基準は家庭によりさまざまですが、特に重要なのは無理なく継続して通えるかという点です。閉所時間や送迎の条件などはもちろん、費用面でも継続できるか、しっかりと確認しておきましょう。親だけではなく、子どもも一緒に施設を見学したり、体験に行ったりすると安心です。
実際に施設を訪れる際は設備が古すぎないか、備品が壊れていたり少なすぎたりしないかを確認します。また、人数に見合ったスペースが確保できておらず、狭すぎると感じる場合は、子どもも窮屈な思いをする可能性があるため避けたほうが無難です。また、子ども自身との相性もチェックしておく必要があります。たとえば、指導員が頻繁に変わるような環境だと、子どもによっては落ち着いて過ごせないこともあるので注意しましょう。

7.民間の学童とは?公立と何が違うのか

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民間の学童では共働き家庭も安心して利用できるよう、延長預かりや送迎などのサービスを提供している施設が多いです。ここからは民間の学童が気になっている人のために、公立の学童との違いや特徴などを紹介します。

7-1.民間の学童とは?公立との違い

民間の学童は教育事業を手掛ける一般企業やNPOが運営する施設です。対象となる児童の幅は公立の学童よりも広く、小学6年生まで受け入れている場合も少なくありません。また、公立の学童では入所にあたり親が就労していることが条件である場合が多いです。一方、民間の学童では親の就労状況は問われません。また、公立の学童は学校に併設されていることが多く、基本的には同じ学校の子どもたちが集まります。一方、民間の学童では違う学校に通う子どもたちと交流する機会が多く、子どもにとっては学校とは全く異なる環境に触れる貴重なチャンスとなるでしょう。

7-2.民間の学童メリット・デメリット

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民間の学童の特徴は、一言でいえば費用もサービスの質も高いという点です。公立の学童は1万円を超えずに利用できる施設がほとんどであるのに対し、民間の学童は1カ月あたり数万円ほどの利用料金が発生します。そのため、費用の高さをデメリットと感じる人もいるでしょう。一方で、メリットとして挙げられるのが、延長預かりや送迎など、共働きの保護者も利用しやすい柔軟性の高さです。夏休みに昼食が出る学童を選べば、毎日お弁当を用意する必要もありません。
さらに、施設によっては塾や習い事の機能を持っているという点もメリットです。たとえば、民間学童保育の「Kids Duo」では、英語によるコミュニケーションに重点を置いています。英語を学ぶだけではなく、社会性やコミュニケーション力の育成も重視し、子どもの力を伸ばすためのカリキュラムが作られています。このような施設を利用することで、放課後を実りある時間として過ごせるはずです。

学童は柔軟性の高いところを選ぼう!費用とのバランスを見て

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学童は費用とのバランスを考慮しつつ、柔軟な対応ができる施設を選ぶべきです。預かり時間が長く送迎もあり、他にない特色をもつ民間学童を探しているのであれば「Kids Duo」を検討するのもよいでしょう。延長預かりは20:30まで対応しているうえ、送迎バスで自宅まで送ってもらえるので安心です。オールイングリッシュという英語漬けの環境で工作や音楽、ゲームを楽しみながら異文化に対する理解力やコミュニケーション力を養えます。

執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部