学童保育は何時まで預かってくれるの?送迎・おやつは?塾・習い事との比較

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学童保育を利用するにあたり、預けられる時間や送迎の有無、塾や習い事との違いなど、さまざまな点が気になっている人も多いでしょう。無理なく通える施設を選ぶには、まず学童保育のシステムについて知っておくことが大切です。そこで、学童保育の利用を検討している人のために、知っておくと便利な学童保育の基本的な情報を紹介します。

1.学童保育の種類

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学童保育には大きく分けて2つのタイプがあります。1つめは、自治体が運営する公立の学童保育です。利用するには保護者が働いているなど、いくつかの条件を満たしていなければなりません。預けられる時間は施設ごとに異なるものの、基本的には放課後に指導員が見守っている状態で、宿題をしたり遊んだりして過ごします。

2つめは、NPO法人や企業が運営している民間の学童保育です。
放課後に限らず、土曜日も子どもたちが自由に遊べる教室を開いています。また学習塾や習い事教室などの教育事業を展開している民間企業が運営する学童保育では、早朝や夜までの延長保育が利用できたり、夕食や習い事などのオプションを利用できたりなど、サービスが充実しています。

2.学童保育は何時まで預けられるの?

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学童保育の利用を検討しているものの、何時まで子どもを預けられるのか気になっている人も多いでしょう。特に、働いているお母さんの場合は、延長保育が利用できるのかなど気になるポイントは多くなります。ここからは学童保育に預けられる時間について、平日と休日に分けて紹介します。

2-1.学校のある平日

厚生労働省が発表している2017年の「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実地状況」によると、平日の終了時間で最も多かったのは18:31~19:00でした。次に多いのは17:01~18:00、18:01~18:30です。一般的には18:30頃まで預かってもらえる施設が多いですが、施設によっては前後1時間くらいのズレがある場合があります。

学童保育の終了時間は年々遅くなっている傾向があり、共働き家庭を加味したうえで終了時間を設定している学童保育も増えています。ただし、保育園の終了時間より早い施設も多く、場合によっては親が帰宅するまでの時間を、子どもがどのように過ごすべきか検討する必要があるでしょう。

2-2.学校のない休日

振替休日や夏休みなどで学校がない日は、8:00~18:00まで預けられる学童保育が多いです。

基本的な過ごし方は学校がある日と大きな違いはありません。ただし、午前中に自主学習の時間が1時間ほど設けられることが多いため、何を勉強するのかあらかじめ決めたうえで預けるとよいでしょう。夏休みの期間中はプールに行くなど、体力の消耗が予想されることから、お昼寝の時間を決めている施設もあります。また、昼食としてお弁当が必要になるため、忘れずに用意しましょう。

3.学童保育は何年生から入れる?何年生まで通える?

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学童保育に預けられる子どもの年齢は施設により差があるものの、大きく分けて小学校1年生から4年生までと、1年生から6年生までという2つのパターンがあります。子どもが上級生になった頃に、一人で留守番をさせる予定なら、それほど年齢の上限を気にする必要はないでしょう。しかし、小学校を卒業するまで利用する予定であれば、入所する前に何年生まで預けられるのかをあらかじめ確認しておくべきです。

なお、施設によっては学年が上がるほど入所しにくくなる場合があるため注意が必要です。高学年の児童は学童にいる時間が短く、習い事のために欠席する子どもも多いことから、低学年の児童よりも入所の優先順位が低くなってしまうのです。また、入れたとしても同学年の児童や仲の良い友人がいないため、子ども自身も学童保育がつまらないと感じてしまう可能性があります。そのため、学童保育に預けるのであれば低学年の頃から入所して、小学校を卒業するまで同じ施設に通い続けるのが望ましいです。

4.新1年生はいつから学童に通えるの?

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新1年生は入学式の前でも、4月1日から学童に預けられます。そのため、卒園式を終えてから3月31日までは保育園に預け、4月1日からは学童保育に通うという方法をとることも可能です。ただし、学童保育も保育園と同じく、入所するための条件を満たしている必要があります。4月1日から学童保育に預けたい場合は、事前に入所の条件を確認しておきましょう。

5.夏休みなどの長期休暇は預かってくれる?

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学童保育では夏休みなどの長期休暇でも子どもを預けることができます。ただし、夏休みだけ利用する場合でも、まずは入所しなければ預けることはできないため、事前に入所条件などを問い合わせておくと良いでしょう。

また、延長保育を利用したり、1日中子どもを預けたりする場合は、それだけ利用料金が高くなる可能性があるため注意が必要です。たとえ自治体が運営する学童保育でも、利用時間が長くなると民間企業が運営する学童よりも料金が高くなってしまう可能性があります。長時間子どもを預ける予定があり、利用料金をなるべく抑えたいのであれば、民間企業が運営する学童の利用を検討してみると良いでしょう。

6.食事は出してくれるの?どんなものが出るの?

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夏休みなどの長期休暇で1日中預ける場合や、延長保育を利用する場合に、学童保育で昼食や夕食を食べられるのか気になっている人もいるでしょう。ここでは学童で出る食事について解説します。

6-1.学校のある平日

学校のある平日に子どもを預ける場合、放課後から夕方にかけて学童保育で過ごす場合がほとんどです。そのため、多くの施設でおやつが出されます。ただし、市販のスナック菓子などを数種類用意し、袋を開けた状態でそのまま出すことが多く、学童保育でおやつを手作りすることはほとんどありません。また、学童保育で食べられるのはあくまでもおやつです。しっかりとした食事が食べられるわけではないため注意しましょう。

6-2.学校のない休日

土曜日や夏休みなど、学校のない日に学童保育へ預ける場合も給食が出ることはありません。そのため、お弁当を持参する必要があります。

ほとんどの学童保育には栄養士や調理師がいないうえ、十分な調理ができる設備もないことが多いです。そのため、施設内での調理はできないのです。特に、自治体が運営する公設の学童保育は、子どもたちの食事まで指導を行う施設はとても少なく、基本的には家庭で用意してもらおうという方針をとっている場合がほとんどです。

なお、厚生労働省が公表している「放課後児童クラブ運営指針」によると、子どもの栄養面や活力面を考慮したうえで、適切なおやつを提供することや、子どもの成長に合わせて内容や量、時間などを工夫することなどが決められています。さらに、安全面や衛生面にも注意する必要があり、食物アレルギーがある子どもには、事前に保護者と連絡を取り合ったうえで、緊急時の対応や配慮するべき点について聞いておかなければなりません。このような指針が決められていることから、食べることについて施設ができることは非常に限られているのです。

7.送迎はしてくれるの?

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家庭の事情により、遅くまで学童保育に子どもを預けなければならない日もあるでしょう。その場合に気になるのが、子どもが安全に帰宅できるかということです。子どもを迎えに行くのが遅くなりそうなときに、学童で送迎を頼めるのかを解説します。

7-1.基本的に送迎サービスはありません

学童保育では基本的に、児童が一人で登降所するよう定められています。夕方延長で18:00以降まで預けられる場合や、日没が早く17:00までしか預けられない場合も、児童の安全を守るために保護者が迎えに行かなければなりません。

なお、施設が自宅から近い場所にあったとしても、学校から一旦自宅に帰った後に学童保育へ行ったり、学童保育から習い事に入ってからもう一度学童保育に戻ってきたりすることはできません。

7-2.子どもだけの移動が不安なら民間の送迎サービス付きの学童を

残業が多いなどの事情で学童の終了時間までに迎えに行けない場合は、民間企業が運営する学童保育の利用を視野に入れてみると良いでしょう。民間学童では、育成時間でも習い事に行けたり、専任のスタッフが公立の学童まで迎えに行ってくれたりする施設もあります。学童保育と習い事を両立したいときや、送迎サービスを利用できる施設を探しているときは、民間学童の利用を検討するのも一つの方法です。

ただし、民間学童の利用料金は公立料金よりも高いことが多く、送迎サービスなどのオプションを利用するとさらに費用がかかるケースもあります。仕事や生活状況に応じて何を優先すべきか検討したうえでどういった学童に通わせるのかを決めましょう。

8.お迎え時間に間に合わない時はどうすればいい?

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外せない用事や仕事など、やむを得ない理由によりお迎えの時間に間に合わなかった場合、学童保育がどのような対応をとってくれるのか気になっている人もいるでしょう。ここからはお迎えの時間に間に合わなかった場合の学童保育の対応について解説します。

8-1.連絡すればスタッフが子どもと待機してくれることも

お迎えに間に合わないときは、終了時刻よりも前に施設へ電話をかけ、遅れる理由とお迎えに行ける時刻を伝えれば、指導員が待機してくれる可能性もあります。遅れそうなときやトラブルが起きた場合に備えて、日頃からきちんとした「報連相」を行うことが大切です。ただし、地域の自治体が運営する学童保育の場合、方針はそれぞれ異なるので、入所する際にお迎えに遅れそうなときの対応について確認しておいたほうが良いでしょう。

8-2.地域のファミリーサポートや送迎シッターに依頼

厚生労働省の「平成29年放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実地状況」によると、21:00以降まで開いている学童保育はわずか7.2%です。そのため、仕事の都合などでお迎えが遅くなることがわかっている家庭では、公営の学童保育を諦め、民間の保育施設を利用するケースが多く見られます。

同じ施設を利用している友人がいれば、保護者に送迎を頼むのも一つの方法です。しかし、気軽に相談できる保護者がいないなど、難しい場合は地域のファミリーサポートセンターや民間の託児サービスを活用して、送迎シッターにお迎えを依頼するという方法を視野に入れておくのも良いでしょう。

9.学童の1日のスケジュール例

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学童の大まかなスケジュールは次の通りです。

14:30:下校
14:30~15:30:宿題や遊ぶ時間
15:30~16:00:おやつタイム
16:00~:宿題や遊ぶ時間

なお、開所時間やスケジュール、おやつの内容などは施設により異なります。また、連絡帳を用意しなければならない場合もあれば、必要ない場合もあるので、利用を始める前におおよそのスケジュールや子どもに持たせるものを確認しておくと安心です。

10.塾・習い事と学童どっちにする?

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家庭によっては子どもを学童保育へ預けるかわりに、塾や習い事に通わせていることもあります。どちらに見てもらうのがいいのか、迷っている人もいるでしょう。そこで、塾と学童の特徴や、予想できるメリットとデメリットについて解説します。

10-1.塾・習い事を学童の代わりにするメリット・デメリット

学童保育のかわりに塾や習い事を利用する場合、メリットもあればデメリットも生じる可能性があります。まず、メリットとして挙げられるのは、高学年になれば20:00頃まで塾にいられるという点です。デメリットとして、週に1~2回程度しか通えないことや費用が高額になりやすいことなどがあります。さらに、本人が習い事に対する興味を失ってしまった場合、無理に通わせることはできません。結果として、次の預かり先を探す手間と時間がかかってしまうのです。

10-2.「学童を兼ねた塾」や「塾を兼ねた学童」という選択肢も

塾と学童に同時に通わせたいのであれば、どちらの機能も兼ねたスクールを選ぶのも一つの方法です。一般的な学童保育より費用はかかるものの、小学校からスクールまで送迎してもらえたり、子どもの勉強を見てもらえたりなど、さまざまなメリットがあります。さらに、スクールによっては英語やプログラミングを学ぶことも可能です。習い事も兼ねているため、金額が高くてもスクールを選ぶという保護者は少なくありません。

11.楽しく英語が学べる学童「Kids Duo」は、最長20:30まで延長可能で送迎サービス付き

Kids Duo(キッズデュオ)は、子どもを英語漬けの環境で預かってくれるうえ、社会性とコミュニケーション力も育てられる、新しいタイプの学習保育施設です。

Kids Duo(キッズデュオ)では、ネイティブとバイリンガルの講師との交流を通じて、自然に英語を習得していけます。ただし、原則として、会話はすべて英語です。そのため、英語のシャワーを浴びて、英語脳・英語耳がぐんぐん育っていくのです。もちろん、こうして身に付けた英語のスキルは、小学3年生からの外国語活動や小学5年生から必修科目になる英語にも、役立つでしょう。

小学生は送迎のサービスがあるので、親の都合に合わせて20時半まで延長保育を頼むことができます。この時間なら、たとえば共働きの夫婦でも十分対応できるのではないでしょうか。より早期の教育を希望するなら、幼児の通うプリスクールが用意されています。小学校に入る前の子どもたちの間で、英語に親しんでいきましょう。遊びと学びの両面から、子どもの英語の感性を刺激して育ててくれます。

Kids Duoは預かり時間が長いうえに、自然と英語に触れる機会を作りたい場合にも有効です。気になっている人は雰囲気を知るためにも、まずは無料体験を利用してみましょう。

執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部