学童の遊びはどんなことをするの?学童での遊びの意義や特色ある学童を紹介

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新聞やテレビなどで「学童」という言葉は耳にするものの、具体的にどのようなことをしているのかを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。学童では遊びや工作など、子どもたちがさまざまなことに取り組むのが一般的です。この記事では、学童でよく行われている遊びや、具体的な過ごし方などについて解説していきます。

1.学童って何?具体的にどういうところ?

そもそも、学童では何をしているのかを知りたいという人は多いでしょう。ここでは、学童とは具体的にどのようなところなのかを紹介していきます。

1-1.学童保育の定義

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学童の目的は、共働きやひとり親の小学生の放課後の生活を継続して保障していくことにあります。小学生の子どもがいる家庭のなかには、仕事などで昼間に保護者がいないこともめずらしくありません。このような場合、放課後親に代わって子どもの毎日の生活を学童が支援していくことによって、親は仕事と子育ての両立ができるようになるのです。土曜日や春・夏・冬休みなどの長期休暇になると、子どもが学童で過ごす時間は長くなります。そのため、親が学童の役割を正しく把握しておくことはとても重要です。

また、学童保育が子どもの生活の場として上手く機能するためには、欠かせない要件が複数挙げられます。まず、子どもが継続利用し、生活するための場として、専用の施設や部屋があることです。学童保育として集団生活を送るためには、適切な規模の施設が必要です。加えて、学童には「専任の指導員」を確保することが欠かせません。学童の指導員は子どもにとって「親の代わり」となる存在です。子どもと指導員が信頼関係を築くことができれば、子どもはより安心して放課後の生活が送れるようになります。

1-2.学童と塾の違い

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学童と塾は子どもが集う場であるためしばしば混同されますが、このふたつはもともと役目が異なるものです。学童を利用しようか検討している保護者のなかには、「学童に子どもを預けると、小学校で出された宿題を見てもらえる」と考えている人も少なくありません。しかし、学童は「放課後に宿題を見てもらう場」ではありません。そもそも、学童は「何かを高める場」として設けられたものではないのです。

学童には、子どもの「遊びと生活の場」という重要な役割があります。ただし、学童のなかには「学校の宿題に取り組む時間」のように勉強する時間を設けていることもありますが、実際に勉強するかどうかは本人次第となっており、指導員が無理強いすることはありません。この点は、学童と塾の大きな違いといえるでしょう。そのため、学童を利用する場合でも、帰宅後には親が子どもの宿題をチェックするなどの時間を設けることが必要な場合もあります。

1-3.「放課後子供教室」との違い

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学童と似ているものとして、「放課後子ども教室」という名称のものがあります。学童は、保護者が就労しているなどの理由により、子どもの監護ができない児童を対象としたものです。加えて、学童には指導員がおり、保護者に代わってさまざまな遊びなどを通して必要な生活指導を行います。一方で、放課後子ども教室も、子どもの居場所であることに変わりはありません。しかし、学童とは異なる点もいくつか見られます。

まず、放課後子ども教室については文部科学省が主導となって取り組んでいるもので、学校の施設を活用して行われます。加えて、放課後子ども教室では安全管理員が見守るなかで、子どもたちが自主的に過ごせる居場所を提供している点が特徴です。放課後子ども教室は自由参加ですが、利用する場合は登録が必要です。ただし、放課後子ども教室はスタッフが遊んでくれる場所ではないことに加えて、学童のように子どもを預かるための場所ではありません。この点は、学童と放課後子ども教室の大きな違いであるため、保護者がこれらの違いを把握したうえで利用することが大切です。

2.学童の一般的な1日のスケジュール

一般的な学童のスケジュールを把握しておくと、子どもをより安心して預けられるようになるでしょう。まず、14時30分頃に下校し、子どもは歩いて学童保育に向かいます。入学したばかりの頃は子どもも慣れていないため、指導員が子どもたちを迎えに来てくれます。15時頃になると、子どもたちは宿題や遊びをして過ごすのが一般的です。学童保育はあくまでも子どもの生活の場であるため、学習塾のように勉強を教わる場ではありません。しかし、子どもが学校の宿題で困っているようなら、指導員がサポートをすることもあります。

15時30分頃になると、おやつタイムのスタートです。メニューは学童によって異なりますが、ゼリーやせんべい、おにぎりなど、子どもたちが喜びそうなおやつが出されています。そして、16時頃からは自由に遊んで過ごす時間です。サッカーやドッジボール、一輪車、オセロ、読書など、子どもたちは好きな遊びを楽しみます。自由に遊んだ後、17~19時には帰り支度を済ませて、保護者が迎えに来るのを待ちます。このように、学童は生活の場として重要な役割を担っており、子どもが自由に遊んでリラックスできるような環境を提供しているのが特徴です。

3.学童でよく行われる遊びにはどんなものがあるの?

学童ではさまざまな種類の遊びが行われています。ここからは、学童でよく行われている遊びについて見ていきましょう。

3-1.運動系の遊び

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学童では、運動系の遊びも頻繁に行われています。たとえば、「小綱引きゲーム」は、3対3などの少人数で行う綱引きです。このゲームは大縄跳びで使用する縄があれば取り組むことができ、人数が少なくても盛り上がると人気があります。また、「風船リフティング」では数人の子どもが手をつないで輪になって風船を使ってリフティングをし、どれだけ回数を伸ばせるかにチャレンジするゲームです。ほかに、目隠しをしてバランスをとる「目隠しバランスゲーム」は、バランス感覚が鍛えられる遊びです。さらに、「いす取りゲーム」や「なんでもバスケット」などの定番の遊びも、子どもたちに人気があります。運動系の遊びに関しては、室内でできるものが中心という点が特徴です。室内で気軽に行える運動系の遊びは、天候に左右されずに取り組めるというメリットがあります。

3-2.頭脳系の遊び

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学童では、頭脳系の遊びも人気です。たとえば、「お絵かきしりとり」や「伝言ゲーム」、「連想ゲーム」などは、特別な準備がなくても気軽に取り組めるものです。ほかにも、百人一首などのカルタ遊びや、囲碁・将棋など少人数でもできる遊びも行われています。

3-3.簡単な工作

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子どもの年齢に応じた簡単な工作を行っている学童もあります。たとえば、プラバンやスライムづくりなどは、子どもに人気の工作です。子どもたちが興味を持っている遊びを提供することで、年齢を超えたつながりを持ち、仲間を増やすことが実現します。

3-4.大人数で行う遊び

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規模が大きい学童では、大人数で取り組む遊びも提供しています。多くの参加人数が必要な遊びやグループ対抗のゲームなどを行うことで、子どもはさまざまな人と関わることができるようになるのです。たとえば、「爆弾ゲーム」は、ハラハラドキドキすることで盛り上がるゲームです。このゲームでは10人以上の子どもが円になって内側を向き、音楽が流れている間だけ爆弾に見立てたボールを隣の人に渡していきます。音楽が止まったときにボールを持っている人が負けというとてもシンプルなルールなので、低学年の子どもでも楽しく取り組める遊びです。

ほかに、「フラフープくぐり」は5人程度のグループを作り、全員で手をつなぎます。最初の人の腕にフラフープを通し、全員が手をつないだままの状態でフラフープをくぐる時間をグループごとに競います。また、「いつどこでだれがなにをしたゲーム」も、大人数で楽しめるゲームです。「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」という言葉を記入した4種類のカードを参加者が作成し、それぞれのカードを袋にまとめておき、子どもたちが1枚ずつカードを引いていきます。すると、いろいろな文章が完成し、時にはちぐはぐな内容の文章ができるのでとても盛り上がります。

3-5.日本の伝統遊び

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「かごめかごめ」や「はないちもんめ」、「ケンケンパ」、「だるまさんがころんだ」などの遊びは、日本の伝統的な遊びです。伝承遊びには体を使った遊びが多いという特徴があります。これらの遊びに取り組むと、身体能力が鍛えられるというメリットがあります。加えて、根気や集中力が培われたり、バランス感覚が養われたりするなどの点も日本の伝承遊びの魅力です。

4.学童で他の子どもやスタッフと遊ぶことのメリット

学童では同年代の子どもだけでなく、さまざまな人とのかかわりを持ちます。ここからは、学童でほかの子どもやスタッフとかかわることによるメリットについて紹介します。

4-1.社会性やコミュニケーション力が身に付く

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学童に入っている子どもと入っていない子どもを比較すると、学童に入っている子どものほうが他者とかかわる時間が圧倒的に多くなるという特徴があります。学童で取り組んでいるゲーム遊びや集団遊びには、それぞれルールが存在します。そのため、子どもはさまざまな遊びを通して人とかかわる楽しさや、遊びを進めるときに気を付けるべきことについて学習していくのです。また、遊びの内容によっては、相手の動きに合わせたり、逃げる・追いかけるなどの動きを楽しんだりしながら体全体を動かして人とのかかわり方を学び、コミュニケーション能力を身に付けていくものもあります。

4-2.学年を超えた交流によって成長できる

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学童には「学童保育指導員」がいます。この指導員は、親や先生以外の大人です。また、学童にはさまざまな年齢の小学生が参加しています。そのため、学童に通うと自分よりも年齢が低い子どもや上級生との交流を深めることもできます。すると、兄弟がいない子でも、お兄さんやお姉さんの気持ちが分かったり、年下の子どもとの適切なかかわり方を自然と身に付けたりすることが可能です。

4-3.スタッフが遊んでいる子どもを見守ってくれる

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学童は、基本的には限られたスペースで子どもたちが遊びます。そのため、遊び方や設備などが限られることもあります。しかし、学童には必ず学童保育指導員がいるので、子どもを安心して預けることが可能です。

5.特色ある学童も!

ひとくくりに学童といっても、それぞれ特色が見られます。たとえば、おやつタイムには、毎日決まって手作りのおやつを提供している学童もあります。食育に力を入れている学童を利用すると、軽食に近いようなおやつを用意しているケースもあり、親が迎えに来るまで子どもが空腹で過ごす心配はありません。また、学童によっては独自の保育カリキュラムを設けているところもあります。具体的には、ダンスやバドミントンなどの運動、音楽、工作、絵画、料理などにも力を入れている学童もあり、このようなタイプの学童を利用すると子ども自身が余暇をより楽しむことができるようになるでしょう。

ほかに、子どもが入学したばかりの頃は、「授業が終わった後、きちんと学童に行けるかどうか」という点を心配している保護者も少なくありません。学童のなかには専属のスタッフが小学校まで迎えに来てくれ、帰りは送りスポットや自宅までバスで送ってくれるなどのシステムを導入しているところもあります。学童の行き帰りに子どもが1人で過ごす時間が少ないと、交通事故にあうなどの可能性も低くなります。子どもが成長していくためには、楽しく、かつ安心して過ごせる場所を確保することが重要です。子どもが安全に、さまざまな人とのかかわりを持ちながら成長することを望むなら、自分が生活しているエリアにはどのような特色を持った学童があるのかを把握しておくと良いでしょう。

6.「Kids Duo」での遊び

「Kids Duo」は完全英語の環境で子どもが過ごす、新しいタイプの学童保育です。Kids Duoでは、単に子どもに英語を勉強させるのではありません。子どもがアート&クラフトや音楽、運動、ゲーム、読み聞かせ、パターンブロックなどの遊びや活動を英語環境のなかで行うことによって、より自然な英語の習得を目指しているのがKids Duoの特徴です。また、Kids Duoでは学年や年齢を超えた「無学年の集団」のなかで子どもが過ごすことにより、英語力だけでなく、社会性も身に付けることができます。幼少期からいわゆる「縦社会」を経験することによって、高いコミュニケーション能力が養えるようになるのです。

学童での遊び・学びは子どもの可能性を大きく伸ばす

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学童で取り組む遊びのなかには、子どもの可能性や能力を大きく伸ばしてくれるものがたくさんあります。そのため、子どもが学童を利用するなら、放課後の時間を上手く使っていけるかどうかが重要です。自身の子どもに対して「英語に触れる機会を与えてあげたい」と考えているのであれば、完全英語の環境で過ごすKids Duoで、まずは無料体験をしてみましょう。

執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部