幼児教育の効果って?幼児教育は早くから始めるべき?

幼児教育の効果って?幼児教育は早くから始めるべき? 幼児教育の効果って?幼児教育は早くから始めるべき?

幼児教育という言葉を聞いたことがある親御さんは多いでしょう。幼児教育というとまるで幼い子どもにむりに勉強させるイメージを持つ方がいますが、実際にはそうではありません。年齢に応じた遊びや経験を通し、生きるために必要な力を育んでいく大切なものです。この記事を読めば、幼児教育の意味から具体的に期待できる効果や注意点までわかります。

1.幼児教育とは?

幼児教育とは? 幼児教育とは?

幼児教育とは、小学校に入学する前の子どもたちに対して行われる教育のことです。ただし、教育といっても、学校で行われる知識の習得を目的とした勉強のようなものではありません。家庭におけるしつけや友人たちとの交流、幼児向けの習い事など年齢に応じたさまざまな体験を通して、生きていくうえで必要な知識を習得することを意味します。幼児教育は早期教育と混同されることがありますが、これらは厳密には異なるものです。早期教育とは、専門知識や技術を習得することを目的として通常よりも早い年齢で読み書きや計算などの教育を施すことを意味します。

これらは、習得できたかどうか、どの程度できるようになったかが目に見える教育です。一方、幼児教育は子どもの内面に働きかけ、可能性や長所を伸ばすことを目的とします。いわば見えない教育なのです。

2.幼児教育のメリット・効果は?

幼児教育の必要性を耳にする機会が増えつつありますが、実際にどれほど重要なのか、どのような効果があるのかよくわからない人もいるでしょう。幼児教育には、いくつも期待できる効果があります。

2-1.記憶力が発達する

記憶力が発達する 記憶力が発達する

幼児期の子どもの脳は、さまざまな環境の変化に適応できるように柔軟な状態にあります。非常に好奇心が旺盛で、さまざまなことに関心を示すのもこの時期の特徴です。興味を引かれた事柄に関してはどんどん吸収していきます。たとえば、数回聞いただけの歌を覚えていたり、好きなゲームの多くのキャラクターの特徴を正確に記憶していたりすることも珍しくありません。文字や数字も、幼児期に接するほど学習効果が高い傾向があります。幼児期は脳が著しく発達する時期でもあり、適切な働きかけをすることで記憶力を養うことができます。

2-2.想像力が発達する

想像力が発達する 想像力が発達する

生まれたばかりの赤ちゃんには、生きるために必要なさまざまな力が備わっていません。周りの大人にお世話されて生きていくなかで、いくつもの力を獲得していきます。そのうちの1つに想像力があります。想像力とは、何かを具体的に心のなかで思い浮かべる力です。他愛のない能力のようにも思えますが、想像力がなければ社会のなかで生活していくうえで困ったことになります。なぜなら、想像力がなければ周囲の人の気持ちを推し量れず、協調することが難しくなるからです。また、ある行動をした結果どのようなことが起こるかを予測することができず、トラブルを起こす可能性も高くなってしまいます。豊かな想像力は、学業や仕事をスムーズに進め、成果を残すうえでも不可欠です。

幼児期においては、絵本の読み聞かせやごっこ遊び、おままごとなど現実にない世界や実際には見えないものがあるように工夫する遊びをすることで、想像力の発達が促せます。ピアノや工作系の習い事をするのも、想像力を伸ばすのに効果的です。

2-3.基礎体力がつく

基礎体力がつく 基礎体力がつく

幼児期に思いきり体を動かして遊ぶことは、体力をつけ心肺機能の発達にも寄与し、健康な身体作りに結びつきます。幼児教育として体操やリトミックなど全身を動かす運動やスポーツに積極的に取り組めば、基礎体力や運動能力の向上がはかれるでしょう。スイミングは体力だけでなくバランス感覚を養うのにも向いています。

2-4.興味・好奇心が育つ

興味・好奇心が育つ 興味・好奇心が育つ

幼児期の子どもは、どのような物事にも素直に興味や関心を抱きます。だからこそ、この時期にはさまざまなものに触れさせることが大切です。多様な物事に接し、さまざまな刺激を得るほどに、周囲の物事に関心を強く抱くようになり好奇心が養われます。好奇心が旺盛であれば、周囲の物事を積極的に知ろうとするものです。関心の幅が広がり、そこから視野や世界が広がりをみせるでしょう。博物館や美術館に連れていく、自然と触れ合う機会を持たせる、習い事をさせるなど、多様な経験をさせると良いでしょう。

2-5.集中力が養われる

集中力が養われる 集中力が養われる

幼児教育とは、生きるための力を身につけるために、幼児期の子どもに対して行う働きかけを指します。そのため、家庭におけるしつけや友達遊びなども幼児教育の一環です。そのなかで、特に習い事は子どもの集中力を養うものとして適しています。先生が指導し、お友達とともに取り組む習い事は、幼児ながらにがんばろうと思う対象としてわかりやすいものです。年齢や性格によっては、先生や親にいわれるまま何も考えずに取り組んでいることもありますが、夢中になることで集中力が養われます。幼児期の習い事としては、水泳や体操、英会話、ピアノなどが人気です。

幼いころの習い事で身につけたスキルは、成長するにつれて表面的には忘れてしまうかもしれません。しかし、何かに集中して取り組んだ経験は心を発達させ、強い精神力を養います。それは大きくなってからも生きる力といえるでしょう。

3.幼少期の方が投資に対する効果が大きい

幼少期の方が投資に対する効果が大きい 幼少期の方が投資に対する効果が大きい

幼児期は思考が柔軟なため、習い事などからたくさんのことを吸収できます。これは、英会話を学ぶケースを挙げるとわかりやすいでしょう。大人になってから英会話を習うと、LとRの違いや数多くある英語の母音を聞き分けることはなかなかできません。日本人の大人の耳では、すべて同じ音として認識してしまう傾向があります。ところが、幼いうちは聞いた音をそのまま受けとめられるため、これらの英語特有の発音を聞き分けることができます。

これは英語に限らず音楽などほかの分野でも同じことがいえ、幼少期のほうが技術や知識の獲得がしやすいです。つまり、成長してから何かを学んだ場合に比べて、幼少期のほうが投資効果が高いといえます。ここでいう投資とは、単に費用をかけることを指すのではありません。しつけなど、内面を形成する働きかけにもいえることです。神戸大学の研究によると、幼少期に「うそをついてはいけない」「ルールは守る」「他人に親切にする」「勉強をする」という基本的なモラルを教わって育った人は、教わらなかった人に比べて高い所得を得ているケースが多いことが分かっています。

4.幼児教育はいつから始めるのがよい?

幼児教育はいつから始めるのがよい? 幼児教育はいつから始めるのがよい?

多くの親御さんにとって、習い事などの幼児教育をいつから始めれば良いかは悩むところではないでしょうか。「まだ早いのでは」「そもそも小さい子どもに習い事をさせる必要があるのか」と考えている人もいるかもしれません。しかし、人間の脳は生まれてから6歳になるまでの間にもっとも急速に発達するといわれています。この発達する時期に学ぶほど効果が期待できるため、幼児教育を実施するのは早ければ早いほど良いのです。

5.幼児教育の選び方

幼児教育といっても、さまざまなものがあります。何を選べば良いか迷っている人もいるでしょう。子どもに合わない方法で幼児教育を行うと逆効果になる恐れがあるため、慎重に選ぶことが大切です。ここでは、幼児教育を選ぶ際に注意すべきポイントを紹介します。

5-1.子どもが楽しんで取り組めるか

子どもが楽しんで取り組めるか 子どもが楽しんで取り組めるか

もっとも大切なのは、子ども自身が楽しんで取り組めるものを選ぶことです。子どもが楽しくないと感じていると、集中して取り組めず、続けることも難しいでしょう。ただし、ある方法で子どもが興味を示さなかったとしても、別のアプローチをすると面白がって取り組むこともあります。たとえば、英語の音に親しむことを目的に英語の幼児向けアニメを見せてみたものの、ほとんど興味を示さなかったとしましょう。そこで、英語の歌を流して親が一緒に歌ったら子どもも喜んで歌うようになるといったこともあります。子どもの様子をよく見て、楽しんで取り組めるものを探すようにしましょう。

なお、このたとえでいうと、子どもが英語のアニメに興味を示さなかったとしても叱って無理やり見させたりしてはいけません。これは、英語そのものを嫌いになる恐れがあるからです。子どもが楽しめるものであることを重視しましょう。

5-2.継続できるか

継続できるか 継続できるか

一時的に楽しんで取り組んだとしても、継続できなければ効果は薄れてしまいます。頭を使うことを定着させることが大切です。そのためには、子どもが途中で飽きてしまわない工夫をする必要があります。そこで、段階を踏んで簡単なことから複雑なことに無理なくスキルアップしていけたり、関連する別のことに挑戦できたりするものを選ぶと良いでしょう。たとえば、幼児教育で音楽を取り入れるなら、最初は打楽器を鳴らして楽しむ、ピアノに触れて音に親しむ、片手で弾けるようにするなど少しずつ段階を踏んで進んでいくと、飽きずに続けられる可能性が高いです。

6.幼児期の子どもの吸収率は高い

幼児期の子どもの吸収率は高い 幼児期の子どもの吸収率は高い

幼い子どもの脳は、適切な刺激を受けると集中的に神経回路が構築されて脳の発達が促されます。これがいわゆる脳が柔軟な状態で、興味を持った物事からさまざまなことをどんどん吸収できるのはこのためです。また、大人とは異なり雑念なく物事に素直に集中できることも、子どもが多様な学びを得られる理由でしょう。この思考の柔軟な時期に適切な幼児教育を施すことで、視野が広がり、多角的な方向から物事をとらえられるようになります。

7.幼児教育を行う上での注意点

幼児教育を行う上での注意点 幼児教育を行う上での注意点

さまざまなメリットのある幼児教育ですが、実施するうえではいくつか注意すべきことがあります。

7-1.無理やりやらせない

無理やりやらせない 無理やりやらせない

もっとも大切なことの1つが、子どもが嫌がっているときは無理にやらせないということです。先に述べたように、幼児教育は子どもが自発的に興味を持ち、楽しんで取り組むことが大切です。強制的にやらせれば、「楽しくない」「やりたくない」というネガティブな気持ちばかりが強くなり、学ばされることに対して拒否反応を起こしかねません。成長してからも嫌な気持ちが先行してやろうとしなくなる恐れもあります。これでは、マイナスしか生みません。

子どもが楽しいと感じ、積極的に取り組める教育をすることが大切です。幼いうちは、机に向かって勉強をさせても集中できません。ストレスが溜まり情緒が不安定になる恐れもあります。情緒を安定させるためにも、遊びを通して楽しく学べるようにすることが大切です。

7-2.期待しすぎない

期待しすぎない 期待しすぎない

子どもに幼児教育を行うと、親としては「これだけやっているのだからできるはず」などと期待してしまいがちです。良い結果がでれば大喜びし、悪い結果が出たときはがっかりしたり叱ったりすることもあるでしょう。しかし、がっかりしたり叱ったりするなどの行動は、子どもにとって精神的に大きな負担となるものです。親が過度の期待をかけると子どもにはプレッシャーとなります。親の期待に応えようと無理をしたり、がっかりさせてしまったことで自分を責めたりすることもあるでしょう。

幼児教育はさまざまな効果が期待できるものですが、それは長いスパンでとらえるべきものです。目の前の成果に一喜一憂せず、幼児教育に過度の期待をしすぎないことが大切です。親が子どもに一方的に押しつけるような教育では、自分で学ぼうとする意欲が持てない子どもになる恐れがあります。

7-3.他の子どもと比べない

他の子どもと比べない 他の子どもと比べない

習い事や幼児教室などに通わせると、ほかの子どももいる環境で幼児教育を受けることになります。幼児期はさまざまなことをぐんぐん吸収できる時期ですが、成長スピードや得意とすることには個人差があるものです。そのため、同じことを教わっても、すぐにできる子どももいればなかなかできない子どももいます。たとえ、ほかの子どもができていることを自分の子どもだけができていなかったとしても、焦る必要はありません。「差があるのは当然のこと」と心がけましょう。

大切なのは、教わったことがすぐにできるようになることではなく、子どもが楽しんで自発的に取り組むことです。そこから、自分なりのペースでさまざまなことを吸収していくでしょう。もちろん、「お友達のAくんはできるのにどうしてあなたはできないの」など、比べるようなことも厳禁です。傷つき、やる気をなくしかねません。子どものペースに合わせて成長を見守りましょう。

8.幼児教育にはメリットが多い

幼児教育にはメリットが多い 幼児教育にはメリットが多い

幼児教育とは、幼児期の子どもを対象に、楽しみながらさまざまな経験をさせることで生きるために必要な力を育むものです。適切な幼児教育を行うと、さまざまなメリットが得られます。たとえば、記憶力が向上する、想像力が発達する、好奇心や集中力が養われるなどといったことです。全身運動を取り入れることで、基礎体力の向上も期待できるでしょう。幼児期は脳が柔軟なため、多くを吸収することが可能です。大人になってから何かを学ぶよりも、幼児教育は費用対効果が高いといえます。