英語教育は幼少期から始めるべき?効果的に教育している家庭の共通点とは?

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英語教育を幼少期から行うのにどのようなメリットがあるのか、あるいは英語教育ではどのような点に気をつければ良いのか、知りたい人も多いのではないでしょうか。そこで、子どもの頃から英語教育を始めたほうが良い理由を解説し、メリットとデメリットもあわせて説明していきます。また、英語教育を成功させるためのポイントも紹介するので見ていきましょう。

1.幼少期から英語教育を始めるメリット

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しばしば「言語は小さな頃から慣れていたほうが有利」と言われることがあります。では、幼少期に英語教育を始めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。3つのポイントに絞って見ていきます。

1-1.学習能力の高い時期を活かせる

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言語学習に限ったことではなく、どのような学習であったとしても、基本的に子どもは大人と比較して学習能力が高いことが知られています。そのため、英語教育も幼少期に始めれば、効率的に身につけられると考えられます。また、言語学習においては、「臨界期」があるという仮説が立てられています。臨界期とは、発達の過程においてある一定の年齢を過ぎてしまったら、特定の学習がスムーズに成立しなくなるとされる限界の期間のことを指します。

語学においてはどの年齢に達すれば臨界期を迎えるのかは明確ではないものの、外国語は学習開始時期が早ければ早いほど習得しやすいというのは共通認識になっているのではないでしょうか。日本語を母国語とする人の多くは「L」と「R」の発音が苦手ですが、幼少期から慣れていれば発音や聞き分けが難しくないでしょう。さらに、子どもの頃から日常的に英語を聞いていれば、英語特有の周波数を聞き分けられる可能性もあります。英語でスムーズに会話をするために重要なのはまず英語で物事を考えることですが、そういった「英語脳」を習得するのも、幼少期から教育を始めるのが大切となります。

1-2.英語習得に必要な学習時間を確保しやすくなる

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日本語と英語は構造が大きく異なる言語です。たとえば、日本語と韓国語、スペイン語とポルトガル語といった構造が似ている言語と比較すると、日本語と英語は類似点が少ないと言えます。したがって、英語を習得するためにはより多くの学習時間を要するのが普通です。英語を母国語とする人が日常生活に支障をきたさない程度の日本語を習得するのには、2000~3000時間の学習時間が必要というデータがあります。逆に言うと、日本語を母国語とする人が英語圏で日常生活を送るのに困らない程度になるためにも、同等の学習時間が必要ということになるでしょう。

2000~3000時間という数字は、学校の授業だけでは到達できないものです。学校を出た後も積極的に英語を学習しなければなりませんが、社会人になると英語学習に割ける時間は少なくなるのが一般的です。子どもの頃から英語を始めていればより多くの学習時間が確保でき、必然的に英語の習得もしやすくなります。さらに、言語は理解できる実感がわけば飛躍的に伸びる可能性があるものなので、早い段階から自信をつけるためにも幼少期の英語教育は重要と言えます。

1-3.英語への抵抗が小さい

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日本で生活をしていれば、英語での会話を行う機会はほとんどないのではないでしょうか。英語をまったく話せなかったとしても、何も困らずに生活していけるはずです。実は、こういった状況では知らないうちに英語に対する抵抗感や苦手意識を形成してしまいがちです。もしも英語に対するマイナスの感情がすでに作られてしまったなら、その後は英語を習おうとする意志が弱くなってしまう可能性があるでしょう。モチベーションが低ければ、学習が進まないのは言うまでもありません。

幼少期にはまだ意識が確固としたものではないため、英語が英語であることを認識しないまま吸収することが可能です。さらに、英語教育を通じて、子どもが異文化に対する興味や理解を示すこともあります。国際化が進行している今日の社会にふさわしい、多文化共生という価値観を形成するためには、異なる文化に対する関心が必要不可欠です。英語を習うことにより、外国への関心や理解が促進される可能性が高まります。

2.幼少期から英語教育を始めるデメリット

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一方で、幼少期に英語教育を開始することにはデメリットもあります。ここでは、2つの視点から解説していきます。

2-1.日本語教育がおろそかになる場合がある

もしも子どもを英語ばかり使う環境に置いた場合、その子どもの英語能力は高まっていく一方で、日本語の学習がおろそかになる恐れが出てきます。十分な日本語が身に付いていない状態にもかかわらず日本社会で暮らせば、少なからずストレスや摩擦を生む原因となるでしょう。一般的に、母国語と外国語の両方を日常会話レベルの運用能力しかないことを「セミリンガル」や「ダブルリミテッド」と呼ぶことがあります。

複数の言語で問題なくコミュニケーションを取れるのだから良いのではと考えがちですが、論理的思考ができなくなることもあるので注意が必要です。論理的思考には、その基盤となる言語の存在が重要です。しかし、セミリンガルなどでは思考の基盤となる言語の習得が十分ではないため、思考能力が育ちにくいことを覚えておきましょう。

2-2.日本人としてのアイデンティティが失われる場合がある

英語環境に長い間浸かっていると、日本の慣習や文化への関心や理解が薄れていく可能性も指摘できます。このような状態になると、日本人としてのアイデンティティが失われる場合もあります。ただし、違う見方をすれば、自分を日本人と限定せず国境にとらわれない世界人としてのアイデンティティを確立させられる可能性もあるので、これは一概にデメリットとは言えません。メリットと捉えるかデメリットと捉えるかは、人それぞれの価値判断となります。

一方で、インターナショナルスクールなどの特異な環境で教育を受けて育った場合、日本で常識とされるものが理解できずに成長することがあるので注意しましょう。インターナショナルスクールを出た後で公立小学校に通うことになったら、周りに馴染めずに孤立してしまう恐れがあります。

3.幼少期からの英語教育のデメリットを克服する方法

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幼少期から英語教育を施す過程で、気をつけなければならないのは子どもをセミリンガルにさせないことです。そのためには家庭での教育が必要不可欠で、家庭で日本語教育をしっかりと施すことがポイントになります。一方で、海外で生活していたりインターナショナルスクールに通っていたりするケースでは、英語や現地の言葉が子どもにとっての基本言語です。このようなケースでも、家庭で日本語教育を行うことにより、論理的思考を持ったバイリンガルの子どもが育つようになります。

家庭で日本語を教える場合、「日本語を勉強中」という意識を持たせないようにすることも重要です。家庭では日本語での会話を中心とし、本を読み聞かせるなどで言葉を教えていくと良いでしょう。その際、親が子どもと話すときの言語はひとつに統一することがポイントです。親自身にネイティブ並みの英語力があれば別ですが、親の英語が不完全な場合、英語で語りかけても子どもに良い影響を与えることはありません。子どもを混乱させないためにも、親は親の母国語で話しかけましょう。

4.幼少期に行う英語教育のポイント

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子どもの幼少期に英語教育を与える場合、注意すべき点がいくつかあります。とりわけ、ここで紹介する2つのポイントに気を付けましょう。

4-1.徹底的にリスニングをさせる

聞いた言葉をきちんと理解するときに働くのは、言語中枢にあるウェルニッケ野と呼ばれる部分と言われています。また、言葉を話すときに活発になるのは、言語中枢のブローカ野という部分です。複数言語を自在に操れる人は、ウェルニッケ野のなかに言語ごとの独立した領域があるとされています。つまり、英語と日本語を習得するためには、ウェルニッケ野のなかに独自の英語領域を確立させることが不可欠なのです。

先述の通り、聞いた言葉を理解するウェルニッケ野では、リスニングを徹底的に行うことで発達すると考えられます。繰り返し英語を聞くことで、効果的な英語学習が可能となるでしょう。家庭では親が英語を流暢に話せなかったとしても、英語のラジオやアニメーション動画などを視聴させることで、英語を耳から浸透させることができます。

4-2.感情や感覚を刺激する

感情や感覚を刺激することでも、英語力を鍛えることは可能です。記憶には短期記憶と長期記憶があります。前者は脳の海馬へ一時的に取り込まれた後、必要がないと判断されればすぐに忘れてしまう記憶です。一方、後者は脳が重要な情報と判断し、海馬から大脳皮質へと運ばれて長期にわたり定着される記憶を指します。英語を習得したいのであれば、情報が長期記憶となるようにしなければなりません。そこで役立つのが、喜怒哀楽といった感情や動きなどの感覚です。

感情や感覚と共に海馬に取り込まれた情報は、大脳皮質に固定されやすいと言われています。つまり、何となく単語帳を眺めて覚えた単語の記憶はすぐに忘れてしまう可能性が高いですが、歌で覚えた単語などは基本的に記憶に残りやすいのです。したがって、英語学習では感情や感覚を上手に刺激すると効率的ということになります。アクティビティなどを交えて英語学習を行うと、より良い学習結果をもたらす可能性があります。

5.幼少期の英語教育が効果的だった家庭の共通点

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子どもによっては幼少期の英語教育が功を奏し、英語を流暢に話せるケースもあるでしょう。こういった子どもを育てた家庭には、実は共通点があるのです。ここでは、どのような共通点が見出せるのかを解説していきます。

5-1.英語教育を継続的に行っている

幼少期に英語教育をするのが良いとはいえ、一時的な教育だと子どもはすぐに忘れてしまいます。子どもの頃に海外で育ったという人でも、その国の言葉を話せないケースを見たことがある人もいるのではないでしょうか。重要なのは、継続して学習するということです。英語教育をプリスクールなどで受けさせたのなら、小学生以降も同等の英語環境を維持していく必要があります。そうすることで、子どもの英語力を伸ばしたり維持したりすることが可能となります。

また、年齢や発達にあわせて、学習方法を変えることも効果を発揮するでしょう。継続的な英語教育といっても、リスニングだけでは読み書きの力が養われません。徐々に「聞く教育」から「読む教育」へ段階的に移行していくことがポイントです。読解力を養うことにより、さらなら英語力を付けることが可能となります。

5-2.英語が好きになるような環境を用意している

どれほど優れた学習環境が整っていたとしても、本人が英語学習に対して高いモチベーションを保てなければ、大きな成長を見込むことは難しいです。ことわざに「好きこそ物の上手なれ」とあるように、英語を習得させるには子どもが英語を好きになる環境を用意することが重要です。注意点としては、親が英語の重要性を理解しているからといって、むやみに子どもへ学習を強制しないことです。強制した場合、英語自体を嫌いになってしまう恐れがあるので気を付けましょう。

おすすめは、楽しく学べる方法を取り入れることです。たとえば、クイズやアクティビティなどを使って、子どもがゲームをしている感覚で英語を学べるようにします。そのような学習方法を取り入れている保育施設などもあるので、積極的に利用してみてはいかがでしょうか。重要なのは、幼少期の英語学習では勉強している感覚を子どもに与え過ぎないということです。まずは、英語を好きになってもらうことから始めることがポイントとなります。

6.幼少期の英語教育におすすめの保育施設

幼少期に英語教育を施すには、家庭だけでは不十分なケースが多いです。その場合、英語環境が整った保育施設を利用してみましょう。Kids Duo(キッズデュオ)は、英語環境がしっかりと整っている保育施設です。受け入れは未就学児から小学生までで、プリスクールを卒業した子どもでも学童保育という形で通い続けることができます。そのため、時間をかけて習得した英語を忘れる心配がない点も、Kids Duoを利用したくなる理由のひとつです。

また、Kids Duoの講師にはネイティブやバイリンガルがそろっており、日常的にごく自然な形で英語を使ったコミュニケーションを取ることができます。勉強している感じがせずに学習できるので、子どもは楽しみながら英語を習得できるでしょう。さらに、時期によっては(スペシャル)アクティビティやイベントを用意しており、さまざまな体験を通して英語を習得できるのも魅力です。子どもに英語を習得させたい場合も、学童保育に英語をプラスさせたい場合も、希望に叶うプログラムが提供されています。

英語習得のためには幼少期からの教育が大切

幼少期は言語習得に適しており、英語教育を早い時期に始めることで、ネイティブ並みの英語力を得られる可能性があります。Kids Duoなら英語環境が整っており、また継続的な学習にも向いています。子どもが自ら進んで英語を楽しむことで、学習効率は高まるでしょう。英語は楽しいものだと思ってもらうためにも、まずは無料体験に申し込んでみてはいかがでしょうか。

執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部