
「小1の壁とは何なのだろう?」
「小1の壁が発生する理由がわからない」
「小1の壁を防止するための対策が知りたい」
子どもが小学校入学を控えている家庭では、このような疑問を持つ方も多いでしょう。
小1の壁とは、小学校に入学したタイミングで育児と仕事が両立しづらくなる状態のことです。この状態を防ぐためには、それぞれの家庭の状況に合った対策が欠かせません。
本記事では、小1の壁が起こる原因やパターン別の対策について解説します。小学校入学後もスムーズに育児を進めたい方は、ぜひ参考にご覧ください。
1.小1の壁とは?

小1の壁とは、「子どもが小学校に進学した際に、育児と仕事の両立が厳しくなる状態」を指します。保育園では保護者の仕事に合わせた保育時間の調整が可能でしたが、小学校ではそれが難しくなってしまいます。
小学校入学までは、夜間まで子どもを預かってもらうことも可能でした。しかし、小学校1年生は4時間授業の場合は13時30分前後に、5時間授業の場合は15時15分前後に下校するのが一般的です。そのため、保護者が下校時間に合わせた対応をしなければなりません。また、長期休暇の対応も必要になります。
こういった状況から、「放課後に子どもを預けられる場所が見つからない」「子どものために多くの時間を割けない」といった問題が発生してしまう可能性があるでしょう。
結果的に、保護者が退職を選ばざるを得ないケースもあるため、小1の壁を乗り越えるための対策が必須となるのです。
2.小1の壁を引き起こす3つの問題

具体的な対策について学ぶ前に、小1の壁が起こる原因について詳しく見ていきましょう。原因を理解しておくことで、より効果的な方法が実施できるようになります。
ここでは、「学童保育に入れない」「小学校の活動に親も参加しなければならない」「職場の理解が得られにくい」といった3つの問題を取り上げます。
2-1.学童保育に入れない
まず大きな原因として、「学童保育に入れず、放課後や長期休暇の子どもの世話を保護者自身が実施しなければならなくなる」ということが挙げられます。そういった状況になると、保護者が仕事を調整するしかなくなるでしょう。
学童保育とは、放課後や長期休暇などに保護者が自宅にいない児童を預かるサービスのことです。共働き世帯にとっては重宝するサービスですが、全体の施設数が足りないことから学童保育に入れない家庭も多く存在しています。
よって、小学校に入学するタイミングであるにもかかわらず、学童保育の選考に落ちてしまうことも少なくありません。そのため、育児と仕事の両立が難しくなるのです。
2-2.小学校の活動に親も参加しなければならない
小学校の活動に保護者が参加しなければならないことも、小1の壁が発生する代表的な原因の一つです。小学校では保護者によるPTA活動がスタートし、役員になると会議などにも参加しなければなりません。つまり、自分の子どもの世話以外のタスクも増えるということです。
こういった活動の多くは平日に行われるので、参加するためには仕事の調整が必要です。有給を使わなければならないことも増えるため、保護者の負担が増加してしまうでしょう。
2-3.職場の理解が得られにくい
小学校に入学すると、育児に対する職場からの理解が得られにくくなるという面もあります。というのも、小学校に入学してからも時短勤務などが活用できる職場は限られているからです。
また、小学校に進学した子どもを持つ社員よりも、未就学児の保護者である社員が休暇の取得や早退が優先されやすくなることも予想されます。職場からのサポートが得られないことから育児が円滑に進められなくなり、退職や転職を検討する人も少なくありません。
3.【パターン別に解説】小1の壁の対策とは?

小1の壁が発生する理由にはさまざまなものがあり、その対策もさまざまです。自分の家庭状況により適した対策を選択することで、問題点に対して的確に対応できるようになるでしょう。
ここでは、収入や仕事などに関する状況に合わせて、具体的な対策を解説します。自分はどのパターンに当てはまるか、考えながら見ていきましょう。
3-1.【収入を減らしたくない人】転職を検討する
今後の収入を減らしたくないなら、よりフレキシブルに働ける職場を目指して転職を検討するのも一つの方法です。子どもを優先させて退職し、そのまま専業主婦・主夫となる選択肢は育児の面で有効ですが、その分収入に大きな影響が出てしまいます。
具体的な例でいうと、「小学校進学後も時短勤務可能な職場」「リモートワークを推進する職場」などへの転職を目指すとよいでしょう。また、より柔軟性のある働き方を求めるために、正社員から派遣社員などへ勤務形態を変更するのもおすすめです。
いずれの場合も、現在と比べて収入が大きく減少しない職場を探してみましょう。
3-2.【短時間のみ支援がほしい人】ファミリーサポートを利用する
短時間のみのサポートで問題ない場合は、ファミリーサポートを利用してみるのもよいでしょう。ファミリーサポートとは、子育てにまつわるサポートを受けたい人とサポートを提供したい人をマッチングさせるサービスです。
スポット的な利用が想定されているため、「子どもの送迎のみお願いしたい」「短時間のみ子どもを預かってほしい」などの場合に適しています。制度の内容は各地域によって違いがあるので、自分が住む自治体の情報を調べておきましょう。
3-3.【夜勤がある人】ベビーシッターを活用する
夜勤がある人は、小学校入学後の子どもも利用できるベビーシッターに依頼してみるのもおすすめです。ベビーシッターは比較的自由な時間帯に業務を依頼できるため、夜間・土日・長期休暇などの保育も可能です。
勤務時間帯が不規則な場合や、日によって働き方が変わる場合などは、利用を検討するとよいでしょう。
3-4.【今の仕事を辞めたくない人】職場に相談する
退職という選択を選びたくない人は、職場に相談してみてください。「小学校入学後の時短勤務は不可能」という明確な規定がない場合などは、柔軟な働き方が可能になるかもしれません。
また、フレックスタイム制度やリモートワークの導入を提案したり、今後の業務内容や業務量を調整したりする方法もあります。まずは上司に掛け合い、自分が小1の壁について悩んでいることを伝えてみましょう。
3-5.【質の高い教育を求める人】民間の学童保育を利用する
子どもに質の高い教育を受けさせたいなら、民間の学童保育を利用するとよいでしょう。民間の学童保育は、レベルの高い学習カリキュラムを用意しているケースが多いからです。たとえば、英語・スポーツ・芸術・プログラミングなど、さまざまな経験を積み重ねられます。
また、公立の学童保育と比べると利用条件が緩いという特徴もあります。そのため、「公立の学童保育に落ちてしまった」という人も検討してみる価値があるでしょう。
4.小1の壁は適切な対策で十分に乗り越えられる!

小1の壁とは、「小学校に進学するタイミングで、育児と仕事の両立が厳しくなる状態」のことを指します。しかし、自分に合った対策を実施することで、小1の壁を乗り越えることは十分に可能です。たとえば、以下が主な例として挙げられるでしょう。
- 収入を減らしたくないなら転職を検討する
- 質の高い教育を求める場合は民間の学童保育を利用する
「Kids Duo(キッズデュオ)」は、子どもたちの英会話力を伸ばせる独自のプログラムが特徴的な学童保育です。日本語を使わずにオールイングリッシュで時間を過ごすことで、生きた英語を身につけられます。
「Kids Duo(キッズデュオ)」を利用することで、育児と仕事のバランスを保てるうえに、子どもたちの可能性をさらに高められるはずです。小1の壁にぶつかりそうになったら、ぜひ「Kids Duo(キッズデュオ)」のサービスを試してみてくださいね。
執筆者:英語で預かる学童保育Kids Duo
コラム編集部